Philip Sayce - Ruby Electric

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Philip Sayce - Ruby Electric (2011)
Ruby Electric

 何かを聴くって時ってさ、アレが聴きたい!と頭の中で鳴ってる時もあれば誰それが聴きたいな〜なんて思ってるだけどの時、iPhoneライブラリ見ながらあるものからチョイスするだけの時、まぁ、適当に流しておこ、みたいなのとかあるんだけど大抵後者の部類になってることが多くて頭の中で鳴ってるくらいに聴きたいってのは割と薄れてきたかも(笑)。いや、頭の中で鳴るくらい聴いてるからもう脳内再生できるし…ってね。となると気分でこういうの聴きたいな〜とか聴いてみたら違うな、とかそんな話で、それもライブラリがあるからチョイスできるワケでしてね、皆そうだろうけど、その時その時で聴きたいものって変わる事が多いからね。

 フィリップ・セイスというブルースメンの2011年の三枚目のアルバム「Ruby Electric」。ちょいと前に友人が貸してくれて、これまでに聴いたフィリップ・セイスのアルバムの中では一番良いんじゃないかな、って言ってたんでそりゃ嬉しいなと思ってね。フィリップ・セイスって人に対しては割とまだまだだろ、みたいに思ってしまっていたんでそんなに追い掛けて聴くほどじゃなかったし、こういう風に聴かせてもらえるとありがたいよね。…ってことで紙ジャケのCDを聴くワケです。いや〜、初っ端から結構ビックリ。この人こんなにアグレッシブなブルースロックやるようになったの?みたいな感じでさ、どっちかっつうとブルース・ギタープレイヤー的な感じだったから曲とか音全体が歪んだロックって印象はなかったし、歌もそんなにダーティなの出てこなかったと思ってたけど、ここじゃまるでジミヘンとかSRVになりたがっているかのようなバンドの音だしギターの音だし、バンドの曲のアレンジだし随分と普通にブルースロックじゃないの、なんて。元々ギターのセンスとかはあるんだからどういう方向に進むかだけだったのかもね。まだこの路線って決まってるんじゃないだろうけど、その進化にびっくりした。

 んで聴いてるとさ、伸び伸びとギターを操って弾いてるワケよ。ワウペダル踏んだり歪みからクリーンへと音変えてったり、そこでは昔のジャズコーみたいな音が入ってたり…、いや〜、聴いてるとコレ、ストラトのトーンだな〜、やっぱ良いリバーブするな〜とかあるから機材は古いんだろう(笑)。歌メロも割と聴きやすい風に作られてるしそこそこメロディアスだから何かのきっかけアレばもうちょっとブレイクするんじゃないかなんてのもあるが、時代的にはちょいと難しいかな〜、新しい事は何もないし(笑)。でもね、安心して聴けるしカッチョ良いアルバムです。バラードチックな曲がちょっと多いからやや気分マイナスになるのがアレだけどギターの音色は気持ち良いししっくり来る作品です。



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フレ
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