Peter Hammill - Patience

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Peter Hammill - Patience (1983)
Patience

 いつも書いてるけどなかなかやれてない事が多い。もっと聴かないと、とか聴きたいけど聴けてない、聴かなきゃ、みたいな作品やアーティストやバンドの作品がものすごく多い。多いんだけど全然追い付いていないし、聴けてないし理解しきれていない、そういうのが実にたくさんある。良くないよねぇ、そういうのを残しちゃって進んじゃうってのは。進んでるってんでもないけど置き去りにしちゃっててハマらないままにしてあるってのはさ。ここぞ、って時にひたすら聴きまくり血肉にして納得するまで聴かないとさ、勿体無いじゃない。そういうのが多くなってて…もちろんいろいろな人からの紹介ものもあるし自分でふと聴いたものがツボにハマって聴きたい、って欲求になっているものもあるし、理由は様々だが、時間が経てば経つほどアーティスト側のキャリアも長くなってくるから作品数が増えるワケで(笑)。全く困ったものだ。

 そんな中の一人でもありホント、貪欲に攻めて行かないと絶対に遅れをとるとわかっているピーター・ハミル氏の作品「Patience」。来歴を整理するだけでも大変で、そこにメンバーとの交流やバンドとソロの編成と楽曲アレンジ、さらには歌詞に至るまでホントに手を抜いて聴くだけというんでは済まされない人なんです、この人は。VDGG休眠中に始めたソロ作品から解散後に出し続けている作品集、更にそのソロ作品の中でもバンド形式も多くて、更にそこにはVDGGの面々も普通に参加してるからVDGGと同じメンツになってます、みたいなのもあるワケ。だからバンドって何?みたいなトコあってさ、それはもうVDGGというバンドをひとつのハコとして区切っているだけで、ソロの方はもっと自由、そして自分のやりたい事を具現化しやすいメンツを集めたらVDGGの面々だった、というようなことだろう。初期にVDGGを脱退しているニック・ポッターなんか普通にピーター・ハミルの作品には参加しているしさ。おかげで再編成とか再結成なんてのも難なく行われていたというヘンな図式。だからこそ整理して音とバンドの境目、メンバーによる個性と取り組みの違いなど解析していきたい点は多々あるんだが…だから面倒。

 まぁ、そういうのもあるけど普通に音を聴いて楽しむ、好きで聴いて楽しむってのでいいでしょ。この「Patience」はピーター・ハミルがK-グループってバンドを作って…これがほぼVDGG+ギターなんだけど、そのメンツでの2枚目のアルバムになる。何せこの後の「The Margin」ってライブがとんでもなくかっこ良くってさ、その布石でもあるアルバムだからやっぱりテンション高いし、ホントに独自の世界観で作られている作品です。ロックとかパンクとか超越したポリシーとか信念みたいなのがピーター・ハミルには強く感じられて、そのまま音に出て来ているんじゃないだろうか。そんな事をふと思いながら心して聴いている次第。プログレとかソロ作とかどっちでも良くってこの人の真っ直ぐな思いをどんだけ分かるんだろ?っていう風に聴いちゃう。もちろんカッコイイんだけどね。





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フレ
Posted byフレ

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