Van Der Graaf Generator - World Record

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Van Der Graaf Generator - World Record (1976)
World Record

 今年は色々なライブに行きたいな…なんて思ってた矢先に既にイアン・ハンターが来日公演してたとか…、しかも日本在住のモーガン・フィッシャーも飛び入りしたライブらしく、75歳にもなったイアン・ハンターの相変わらずの雄姿が実にカッコ良かったと伝え聞く。そうか…、そもそもライブの情報に鈍感になっている自分としてはそこから始めないとダメなんだろうなぁ〜とか。何せチケットの取り方だって昔と比べたら全然違うんだろうし。ネットで取れるのかな?何かしらの会員にならないといけないとかいちいち面倒なことが多そうで結局当日会場の窓口で現金でチケット買って入るってのが一番いいんだけどな。そんなにガラガラなライブもそうそう無いか…。

 1976年、時代はパンクロック前夜だがひとつのプログレッシブ・ロックバンドが最後の灯火を迎えていた、と言うに相応しいんじゃないだろうか?それくらいプログレたるバンドだし、時代的にも正に終焉を迎えていたとも言えるVan Der Graaf Generatorというバンドの7枚目の作品「World Record」。自分的には後追いでプログレ良いな、って思った初期の若い頃から聴いてたバンド。それでも全然制覇しきれないバンドで、一番プログレが輝いていた時代には既に活動休止していたというのもあってか、何か抜けてる。その後再集結して幾つかのアルバムをリリースしているんだけど、その中でもこの「World Record」はひとつの時代の終焉を聴かせてくれている気がする。この後にもアルバム出すんだけど、シンプルになってメンバーも変わってるしバンド名もGeneratorが無くなってるし、やっぱりちょっと変化したんだろうと。んで、ここに至るまでの音世界はもう正直破壊的。プログレが知的なロックだと思ってるのは間違いじゃないけど、破壊性もとんでもないバンドが幾つもあって、その内のひとつがVDGG。ライブなんかぶっ飛んでるからねぇ…。本作ではそういうんでもないけど…それでも重厚で破壊的な音圧ではあるか。

 プログレって、どんなバンド?って言われて答えやすいのはVDGGみたいなバンド、と言えるかも。その中でもこの「World Record」はその位置に相応しいかな。バンドのキャリアの中では決して最高傑作ってワケじゃないけど、重さと暗さと思い込み、聞き慣れない楽器群による重厚な演奏に意味深な歌詞、いいよねぇ、VDGG。久々に聴いたけどやっぱりこの重さ、好きだ。もっともっと聴かないといけないバンドのひとつ。そして理解するのにはまだまだ時間がかかりそうなバンド。ただ、何か心地良い。多分根本がロック、破壊性のあるロックだからだろう。ガツン、があるんだよねぇ…。ヘンだしさ(笑)。



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フレ
Posted byフレ

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