Steve Howe - Steve Howe Album
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Steve Howe - Steve Howe Album (1980)

ロックとしての音を聴く時もあればミュージシャンとしての音を聴く時もある。そんな色々な聴き方ができるからこそ面白いし、話題も増えていく。またミュージシャン側も芸術肌な人ばかりだから決まった事をやり続けるってのも面白味が無く新鮮味が欲しいから刺激を求めてどんどんと進化していく、そんな構図があるんだけど、そこに商売が入ると売れるか売れないか、リスナーがどれだけ付いてくるかみたいなのも入ってくるから一度成功した図式からは抜けられないみたいな部分もある。当然と言えば当然な話だし、だからと言っての答えはないからそれぞれがどういう解を求めて活動していくかなんだろう。リスナーの立場は適当で、聴いてみてあーだこうだと思うだけ。気に入るかどうかだけといういい加減さ。難しい商売だと思う…。
1979年にリリースされたイエスのフロントマンの一人でもあるスティーブ・ハウのソロアルバム二枚目「Steve Howe Album」。自分的にこの人のベストアルバムは「Not Necessarily Acoustic」だと思っている希少な人間なんですが、本作はその傾向に向かいつつある時期なんじゃないかと勝手に想像してて…、いや、それはアルバムってのはギタリストのソロアルバムだとしても歌が入っててコマーシャルなものじゃないといけない、もしくはフュージョンみたいな、ジャズみたいな世界観じゃないといけないってのがあったと思うんだけどさ、そこから逸脱してミュージシャン、ギタリストとしての世界を極めていくみたいな傾向が強くなったんじゃなかろうかと。この「Steve Howe Album」では歌入りなんてのはほんの少ししかなくってほぼ全編がギター協奏曲で占められている。売れた売れないの話はどうだったのか知らないけど、割と好評だったんじゃないだろうか?ロックギタリストとしてのアルバムじゃないし、かと言ってワールドミュージックの伝道師ってほど民族色が強い作品でもない。スティーブ・ハウというギタリストが消化してきたギターをそのまま聴けます的な作品で、歌手だったらそれが歌となって出て来るから分かりやすいけど、たまたまギタリストだからこうしてギターの音で出て来ているって話で、インストじゃつまらん、って人は確かに多いと思う。ただ、インスト、しかもギターでこんだけ多彩なサウンドと作風を奏でてくれる、またそれがロックというジャンルではエッセンスでしかない部分をクローズアップして聴かせてくれるっつうのはなかなか無いし、普通のロックギタリストにこういうの出来るか?って言ったら大抵出来ないだろうと思う。だからやっぱりこの人はギタリストなんですよね、それが面白いな〜っていう部分。
アラン・ホワイトにパトリック・モラツ、ビル・ブラッフォードというイエス組に一曲だけボーカルで参加しているのは何とクレア・ハミル。しかし面白いのはそれでもそれぞれの個性がきちんと出ているワケじゃない、即ちテクニカルなミュージシャンであるが故に無個性なバックバンドになれてしまうという素晴らしさ…。その分スティーブ・ハウがとっても目立ってて当たり前だけどタイトルに相応しい作品になってます。結構いいな、これ。

ロックとしての音を聴く時もあればミュージシャンとしての音を聴く時もある。そんな色々な聴き方ができるからこそ面白いし、話題も増えていく。またミュージシャン側も芸術肌な人ばかりだから決まった事をやり続けるってのも面白味が無く新鮮味が欲しいから刺激を求めてどんどんと進化していく、そんな構図があるんだけど、そこに商売が入ると売れるか売れないか、リスナーがどれだけ付いてくるかみたいなのも入ってくるから一度成功した図式からは抜けられないみたいな部分もある。当然と言えば当然な話だし、だからと言っての答えはないからそれぞれがどういう解を求めて活動していくかなんだろう。リスナーの立場は適当で、聴いてみてあーだこうだと思うだけ。気に入るかどうかだけといういい加減さ。難しい商売だと思う…。
1979年にリリースされたイエスのフロントマンの一人でもあるスティーブ・ハウのソロアルバム二枚目「Steve Howe Album」。自分的にこの人のベストアルバムは「Not Necessarily Acoustic」だと思っている希少な人間なんですが、本作はその傾向に向かいつつある時期なんじゃないかと勝手に想像してて…、いや、それはアルバムってのはギタリストのソロアルバムだとしても歌が入っててコマーシャルなものじゃないといけない、もしくはフュージョンみたいな、ジャズみたいな世界観じゃないといけないってのがあったと思うんだけどさ、そこから逸脱してミュージシャン、ギタリストとしての世界を極めていくみたいな傾向が強くなったんじゃなかろうかと。この「Steve Howe Album」では歌入りなんてのはほんの少ししかなくってほぼ全編がギター協奏曲で占められている。売れた売れないの話はどうだったのか知らないけど、割と好評だったんじゃないだろうか?ロックギタリストとしてのアルバムじゃないし、かと言ってワールドミュージックの伝道師ってほど民族色が強い作品でもない。スティーブ・ハウというギタリストが消化してきたギターをそのまま聴けます的な作品で、歌手だったらそれが歌となって出て来るから分かりやすいけど、たまたまギタリストだからこうしてギターの音で出て来ているって話で、インストじゃつまらん、って人は確かに多いと思う。ただ、インスト、しかもギターでこんだけ多彩なサウンドと作風を奏でてくれる、またそれがロックというジャンルではエッセンスでしかない部分をクローズアップして聴かせてくれるっつうのはなかなか無いし、普通のロックギタリストにこういうの出来るか?って言ったら大抵出来ないだろうと思う。だからやっぱりこの人はギタリストなんですよね、それが面白いな〜っていう部分。
アラン・ホワイトにパトリック・モラツ、ビル・ブラッフォードというイエス組に一曲だけボーカルで参加しているのは何とクレア・ハミル。しかし面白いのはそれでもそれぞれの個性がきちんと出ているワケじゃない、即ちテクニカルなミュージシャンであるが故に無個性なバックバンドになれてしまうという素晴らしさ…。その分スティーブ・ハウがとっても目立ってて当たり前だけどタイトルに相応しい作品になってます。結構いいな、これ。
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