Chuck Berry - Johnny B Goode



白人ロックンローラーがいくら登場しようとも、やはり50sロックンロールのイメージと言えばチャック・ベリーに尽きる。エルヴィスがわかりやすく家庭に持ち込んだサウンドなんだけど、玄人受けするのはチャック・ベリーのロックンロール。ま、玄人っつってもギタリスト的に、ってことなんだけどさ。
その辺で有名なのは映画「Hail Hail Rock N' Roll」というドキュメント作品。当然50年代の頃の映画じゃないのでチャックもいい年なんだろうけど、相当偏屈なオヤジらしくてキースも扱いに困って持て余しているのが面白い(笑)。コレ見てて思ったのは、ま、チャック・ベリーだからかもしれないんだけど、ストーンズのキースなんててんでガキ扱いにしていて、やっぱりオリジナリティのある人は強いんだなぁ、と感じたね。いくらキースがR&Rのリフをモノにして引いていたとしてもそれはキース流のもので、チャックからしたら全然違う、ってことになるみたいで、映画見てるとハラハラするシーンが多い。金払って見ている側がそんな心配をしなきゃいけないというのもヘンな話だけど、その分緊張感あって、結果としては面白いモノができてるからナマナマしくて面白かった。アマゾン見たらこれってまだ国内版DVDになってないのかな?アマゾンにないだけなのかな?もったいない…。
そんなチャックの等身大の姿は見れるんだけど、もちろん50年代当時、白人がもてはやされていた頃に強烈なビートとリフを作りだしたパイオニアで、「Johnny B Goode」に代表されるあのイントロとリフが代名詞。「Maybellene」あたりにしても他の曲にしてもほぼ全部同じパターンで作られているのでベスト盤聴いてても飽きるといえば飽きるんだけど、研究するにはかなり豊富な、そしてそのリフやフレージングの使い方が勉強できるパターンが押し込まれているので面白い。それから歌詞にしてもやっぱり若者を惹き付けるもの、「車」「女」みたいなのが中心であまり解読したことないけど結構良い歌詞みたいね。
しかしまぁ、ありとあらゆる曲が英国ビートバンドにカバーされているものだと思うくらいにメジャーな曲が多い。ざっと挙げると「Too Much Monkey Business」はヤードバーズやテン・イヤーズ・アフターなんかもやってたかな。「Roll Over Beethoven」はビートルズが有名だし、「Beautiful Delilah」や「Little Queenie」なんてのはキンクスやその他諸々、「Come On」やら「Carol」、「Sweet Little Sixteen」なんてのはもちろんストーンズだったりね…、もう数え切れないくらいに歌われている。やはりこの時代には相当インパクトを放ったみたいで、人種差別の問題に真正面からぶつかってしまった関係上アメリカではなかなかうまくいかなかったみたいだけど、その後英国ビート勢によって再発掘された面が大きいんじゃないかな。うん、飽きる部分もあるけど、やっぱり英国勢が夢中になったサウンドなんだから気に入らないワケがない。原点だね♪
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