Asia - Asia

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Asia - Asia (1977)
Asia/Armed to the Teeth

 相変わらずもアメリカ産のハードロックを聴き漁っている日々で、以前も何度かこのヘン漁りたいなって思ったことあったけど、よくわかんなくて探し切れなかったんだよ。幾つかは目星があったけど、どうにもそこから進まなくて。今はそういう意味で調べるにもサンプル的に聴くのも買うのもラクになった時代だと実感。まぁ、その分ありがたみや発掘の楽しみ、ジャケットの味わいが欠けているのでどっちが良かったのかは分からん。ただ音楽として聴くなら今の時代っていいよ。アートやコレクター的見地と思うとちょっと違うが。

 1978年にリリースされたAsiaっつうアメリカのハードロックバンドのアルバム「Asia 」。ハードロックバンドってもこの頃には既に幾つも出ていたアメリカンハードロックと言われる世界の原型ともなっているサウンドなので大変聴きやすくて見事な疾走感を味わえる傑作。きちんとドラマティックなアレンジや展開も施してあるので単なるハードロックバンドでもなくて、プログレッシブな要素も抑えつつ、ポップでキャッチーさもありつつ、音はきちんと後のメタルに通じるようなハードロックなギターサウンドだったりして結構様々な合わせ技やってる実験バンド、か。今の耳で聴いてみると後のLAメタルにも通じるし、Kissやエンジェルからの流れも感じるからなかなかユニークな存在。

 いや〜、なかなかメロディアスだし楽器も歌も上手いから…っていつも書いてるが、アメリカのバンドのこのヘンってやっぱり基礎レベル高いからなのか録音する時のプロデューサーがしっかりしてるからかバンドとして纏められてる音が出て来る、だから当然聴きやすいし音のバランスも良いし…それが今回の「Asia 」でもきっちりと出て来ていて横幅の広がる多彩さときちんと骨太なメタル的な線がきちんと通っている…多分名盤なんじゃないか、これ?Bon Jovi好きだったらいいんじゃね?(笑)。







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フレ
Posted byフレ

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kazz_asai  
プログレハード逸材

某スーパーバンドの登場に伴って、改名を余儀なくされた過去もあるバンドですね。
70年代中期から勃興したプログレ・ハードが爛熟の末に産業ロックへと変貌する時期。これはその過渡期における理想的な産物と思います。
キャッチーながら攻撃性をも秘めたメロディラインの豊富さ、疾走感、装飾過多にならないアレンジ、どれをとっても歴史の中に埋没するには惜しい作品です。

2014/12/27 (Sat) 00:20 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>kazz_asaiさん

正しく無名の帝王ですね。素晴らしいアルバムとの出会いに感謝です。

2015/01/03 (Sat) 08:53 | EDIT | REPLY |   

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