Headstone - Still Looking

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Headstone - Still Looking (1974)
Still Looking

 しかしアメリカや世界各国のB級…とは言わないけど、ハードロックバンドってどうやって皆探してったんだろうと素朴に思う。リアルタイムならある程度アンテナ張ってれば、って思う部分はある。それでも結構大変だったハズだし、後追いになると纏めた本があれば参考になる。でも、そんなの纏めてるのってあんまり見たことないんで…、今なら多少はあるかもしれないが、全部が全部聴けるってモンでもないし。よく知ってる方は知ってるなぁとつくづく思う。恐らく好奇心旺盛だったり興味津々なだけでアンテナが張られてるのだろう。

 1974年の唯一作としてのオハイオのハードロックバンドHeadstoneの「Still Looking」。やっぱりジャケットのセンスの悪さはこういうもんだろ、って納得感たっぷりなアメリカ的センスのバンド。ホントこのヘンのセンスって何だろ?って思うが、そこはさておき、アルバムを聴いてみようじゃないか…おぉ…カッコ良いハードロックじゃないか…。それにしても凄い音の作り方とミックスだな…、ベースのこの音はリッケンバッカーか?ポンポン言ってるんだがこれで歌ってるんだろうか?スゴい変人だな、そしたら。そしてサイケデリックバンドとも言われるのはこのヘンなオルガンサウンドのおかげだろうか、確かに古臭いサウンドのスタイルだし、湿り気がなく抜けてる感があるのは不思議なくらいにアメリカらしい音でもある。そんなハードロック的展開な楽曲はヘヴィに迫ってくるものもあってなかなか気持ち良い。

 歌にしてももちろん上手いからベースラインとの絡みが不思議。気持ち良く聴けるし、やや甘い歌声もあるから、いやらしさはないね。メロウな曲にしても綺麗に気持ち良くそして心地良く展開して、ドラマティック感すら漂う見事なパターンで、かなりユニークな存在。こんなのを昔から知ってる人っていたんだろうと思うと見事なセンスを持ってたんだなと尊敬します。今聴いてもカッコ良いしさ、70年代ロックの中でまだまだ新たに楽しめるのはいいね。今時の音楽とはやっぱ重みが違うんだよ。







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フレ
Posted byフレ

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kazz_asai  
伏龍鳳雛

ジャケットはチープで録音は思い切りラフ…たしかに完全にB級バンドであることは間違いないのですが、開巻から荘厳に鳴り響くオルガンをバックに絶唱される哀愁のメロディを一聴すれば、決して凡百のバンドとして一蹴できぬことは明らかだと思います。
私ももちろんリリース当時は知らず、再発CDで知ったのですが、この作品を聴いたときは思わず快哉を叫びました
そして偏屈マニア道の泥濘はEverlasting&Eternalyに続いていく…

2014/12/25 (Thu) 20:52 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>kazz_asaiさん

意外な発見で嬉しかったですね、これは。
売る気がなかったとは思わないんで、タイミング問題だったんでしょうか、それとも偏屈マニア向けだった?

2014/12/26 (Fri) 22:46 | EDIT | REPLY |   

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