Left End - Spoiled Rotten

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Left End - Spoiled Rotten (1975)
Spoiled Rotten

 ここの所70年初頭からのアメリカのハードロックを色々と聴いてた。そこで思ったのは世界中でこういう波は必ず起こっていて、そこからメジャーに残るべきバンドが残って、後は淘汰されてシーンから消え去りまた新しい波が生まれるみたいなことなんだと改めて気づいた。英国ロックの中ではそういうのがいつでも起きてて何となく把握している。ところがアメリカのは全然分からなくて、それを今にして色々と漁ってみてなるほど、なんてやってるワケですが…、ハマるってのはこのヘンだろうなぁってのもよく分かる。

 1975年にリリースされたLeft Endと言うバンドのアルバム「Spoiled Rotten」。コイツも聴いてみてびっくりなサウンドとレベルの高さで、やっぱりそういう意味でのアメリカのクォリティの高さは凄いなと思わせるものだ。どのアルバムでもメジャーから出て来るものはきちんと作られているし手抜きは許されないっていうのがあるもん。んで、このLeft Endってバンドのまずはジャケットからしてもそれなりにスタンスを感じるでしょ?アメリカらしからぬデザインしようという意思を感じるのが良いし、バンドのスタンスを表現しているかもしれない。ハチャメチャなハードロックという印象もあるけど、何と言ってもこの粘っこい歌声がキモだろう。あのAcceptのウド・ダークシュナイダーを初めて聴いた時に感じたようなエグさがある…って普通は順番逆なのか?まぁ、今時そうはならない人も多いだろうからこの書き方でも通じてしまう気がするが。

 どの曲もエグいです。ギターリフがきちんと創り込まれていて、キャッチーさもかなりあるのにきちんと重さを出したハードロック、ハードロックの重さをきちんと意識したサウンド作り、時代を考えてみると如何にしっかり作られているかってのは分かるだろうし。しかし今思ったけどスティーブ・マリオットがこういうロックやったらこうなるかも、とも思った。ただルックスがキッスやアリス・クーパー的なちょいとグラマラスなメイクを施したバンドで、その意味でオリジナリティに欠けたのかもしれない。…にしてもかなり面白いんだよなぁ…アメリカのハードロックも侮れません、こういうのガンガンあるもん。

 再結成…なのかな、2004年のライブもあって見てると随分と怪しく進化しててなかなか見応えありますなぁ…。







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フレ
Posted byフレ

Comments 3

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クリタカ  
後期ハンブル・パイの上を行く

 最近の浅コレの中でも特に気に入っています。変にこねくり回したプログレ風もいいし、まったりしたハードロックも時にはいいですが、やはりロックはこういう風に音がトンガってないと聴いた気がしません。いつまでこんなのが市場に流通してるか分りませんが、出来る限り可能なうちに手に入れておきたいですね。

2014/12/23 (Tue) 20:19 | EDIT | REPLY |   
kazz_asai  
轗軻不遇

ZEP的英国HRの影響も感じられますが、どちらかというとSILVERHEADのようなグラムロック諸バンドに通じる部分が多いような気がします。
しかし、私がKISSやAEROSMITHといった米国HR新勢力に熱中していた頃は、このバンドは全く話題に上っていませんでしたね。上記2バンドが大成功を収めたことによって、ANGEL,CHEAP TRICK,REX,STARZ,RAM JAMなどといった後続も人気を博したのですが、わずか1〜2年の相違で全く注目を集めることなく終わったのは不運に過ぎました。

2014/12/23 (Tue) 22:12 | EDIT | REPLY |   
フレ  
ケバさ

>クリタカさん
うん、ロックらしいロック、ですもんね。

>kazz_asaiさん
ドールズからの流れって言う方が賢明なのかもしれないですね。あくまでルックスですが。

2014/12/26 (Fri) 22:43 | EDIT | REPLY |   

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