Charlee - Charlee

2 Comments
Charlee - Charlee (1972)
Charlee

 改めて世界は広く、そして深いと感じるアルバムに出会う事はそうそう無かったけど、まだまだあるんだよなぁ…当たり前だけど。言い換えると自分の世界が如何に狭いか、その狭い世界で知ったかぶって満足しているかってことになるワケで、ロックはまだまだ深く楽しめるものなのだ。しかも70年代だけでも十分に人生を使い果たせるくらいにアルバムは残されているんで、聴いておくべきものは聴いておきたいね。

 1972年にリリースされたCharleeってなカナダ産のバンドのアルバム「Charlee」。オリジナルジャケットとCDリリース時のジャケットが異なっていたようだけど何か意味あったんだろうか?わかりやすくしている、ってな理由なんだろうけどそこまでしなくてもそもそも無名なんだから気にするなよ、とか思うのだが、売る側としてはちょっとでも売りたかったとか知名度を挙げたかったとかなんだろうか。アナログオリジナル集めなどにこだわっていたらアレだけど今の時代あまりそこまでこだわりもないだろうからどっちでもいいか、なんて不届きな考えもあるが、昔だったらこだわったな。

 さてさて、どんだけのバンドなのかと思いきや、結局はギターボーカルをやってるWalter Rossiという人の一人よがり作品でしかなかったようで、しかもこの人、完璧なジミヘンフォロワーなんですな。ギタープレイなんかもモロにジミヘンで音もそのままだし、曲に出てくるリズムとかグルーブもジミヘンのそれとほぼ同じ…同じってかエッセンスが一緒でさ、別の言い方で言えば2000年代に出て来ている若手ブルースメン達の楽曲群と大差ないようなレベルでのブルースロックサウンドがバンバン出てくる。逆説的な話だけどいつの音だ?みたいな感じでグイグイとギター弾きまくりで引っ張ってってくれるから頼もしい。コイツはそういう意味で結構驚いた。カナダのジミヘンといえばフランク・マリノの名前が筆頭に出て来るけど、この人のもかなり来てるぜよ。ってかこっちのがギタリスト的に好きだ(笑)。

Charlee
Charlee
Buy Or Die (2003-12-30)
売り上げランキング: 777,586






関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 2

There are no comments yet.
kazz_asai  
芳醇絶佳

70年代中期に、「カナダのHRバンド」にはある種のマジックを感じさせました。
Rush, Bachman Turner Overdrive,Triumph,April Wine, Moxy,Mahogany Rushなどなど…。
そのギターヒーローはフランク・マリノでありランディ・バックマンなのですが、そのほかにソロで活躍した2人も思い起こされます。
若くてカッコいいパット・トラヴァースと渋いオッサンのウォルター・ロッシです。
後者は2枚くらいソロ作品のレコードを持っていましたが、その出発点となったCharleeはついに入手できず、初めて聴いたのはこれもCD再発の恩恵によってでした。おおいに期待を抱いて聴いたその音は…やっぱりあの抑えたトーンのHRでした。
決して派手ではありませんが、いつ聴いても安心できるその音を聴くと、ロックの大海を前にした中学生時代の純粋な心情がよみがえるのを感じます。

2014/12/19 (Fri) 20:33 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>kazz_asaiさん

ちょっとその辺のも意識しようかと思っている所でして…、えぇ、カナダもん…。
想像するばかりのHRな音が良いです。

2014/12/21 (Sun) 19:46 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply