Bolder Damn - Mourning

結局地を這うようなベタベタで暑苦しくもハードなロックが好きなんだろうと言う結論。そこにブルースエッセンスが入ったりすれば完璧、みたいなさ、そういうのが好みなんだよ、きっと。もちろん色々な音楽があって色々な好みがあって、それぞれアチコチが良いのもあるし、いつだってB級の香り漂うハードロックも楽しませてくれる。ずっと聴いてるとかなり飽きるからそういう聴き方ではなくてって意味で。そんなのを続々と出して来てくれるの同類な仲間たちのコレクションから本日もチョイス。
Bolder Damnっつうフロリダのバンドの1971年の作品「Mourning」。まぁ、紹介的にはブラック・サバス風味のあるハードロックバンドとして語られるが、それは単に「Dead Meat」っつう16分もの大作がその風味たっぷりに展開されているからキャッチとして付けられているみたいな所がある。アルバム全体を聴いているとそんなにドロドロ感は無くて、もっと垢抜けた音を出してる気がする。ただ、歌声や歌い方は確かにサバス的に近い…ってか意識してるんだろうし好きなんだろう。でも、サバスではあり得ないような明るくてキャッチーな曲が大半を占めてるから、サバスに近い感覚で聴かせるのもちょいと違うかな。普通にこの時代のアメリカのハードロック、でいいような気がする。
想像通りギターが暴れてくれるスタイルのハードロックで、このバンドの強みはドラムのドタバタさもかなり派手って事だ。普通に叩いてりゃ大人しいものが、きちんとギター並に暴れることも多いしカウベルが鳴ったりすると云う意外性もあったりして頼もしい。ベースも結構暴れ回る感じがあってうるさいバンドだ。ただ残念なのは曲のクォリティそのものがモロにB級路線ばかりっつうとこだ。まぁ、それもまた愛らしい点のひとつなんだけどね。
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