Bolder Damn - Mourning

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Bolder Damn - Mourning (1972)
Mourning

 結局地を這うようなベタベタで暑苦しくもハードなロックが好きなんだろうと言う結論。そこにブルースエッセンスが入ったりすれば完璧、みたいなさ、そういうのが好みなんだよ、きっと。もちろん色々な音楽があって色々な好みがあって、それぞれアチコチが良いのもあるし、いつだってB級の香り漂うハードロックも楽しませてくれる。ずっと聴いてるとかなり飽きるからそういう聴き方ではなくてって意味で。そんなのを続々と出して来てくれるの同類な仲間たちのコレクションから本日もチョイス。

 Bolder Damnっつうフロリダのバンドの1971年の作品「Mourning」。まぁ、紹介的にはブラック・サバス風味のあるハードロックバンドとして語られるが、それは単に「Dead Meat」っつう16分もの大作がその風味たっぷりに展開されているからキャッチとして付けられているみたいな所がある。アルバム全体を聴いているとそんなにドロドロ感は無くて、もっと垢抜けた音を出してる気がする。ただ、歌声や歌い方は確かにサバス的に近い…ってか意識してるんだろうし好きなんだろう。でも、サバスではあり得ないような明るくてキャッチーな曲が大半を占めてるから、サバスに近い感覚で聴かせるのもちょいと違うかな。普通にこの時代のアメリカのハードロック、でいいような気がする。

 想像通りギターが暴れてくれるスタイルのハードロックで、このバンドの強みはドラムのドタバタさもかなり派手って事だ。普通に叩いてりゃ大人しいものが、きちんとギター並に暴れることも多いしカウベルが鳴ったりすると云う意外性もあったりして頼もしい。ベースも結構暴れ回る感じがあってうるさいバンドだ。ただ残念なのは曲のクォリティそのものがモロにB級路線ばかりっつうとこだ。まぁ、それもまた愛らしい点のひとつなんだけどね。



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フレ
Posted byフレ

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kazz_asai  
米国HR深奥

最初の印象は「ちょっとガレージ風のサイケハード」でした。
Black Sabbathとの関連云々は後になってから知ったのですが、そう思って聴くとなんとなくそういう感じにも聞えてきて、ちょっと得をした気分になったものです。
個人的には「BRTCD」のようなクリーン・トーンのGが紡ぐキャッチーなメロディのHRとか、「Monday Morning」に代表されるビートルズ的ヴォーカル・ハーモニーの方が印象に残るのですが、やはりラストの暗鬱な大作「Dead Meat」が本作最大の特色であることは否定できません。
しかしこの曲のみをもってBlack Sabbath的と断じるのは、やはりちょっとためらわれますね。

2014/12/18 (Thu) 21:54 | EDIT | REPLY |   
クリタカ  
購入動機不明

 かなり前ですが、セルフタイトルのジャケ違いを持ってました。でも何で買ったかはどうしても思い出せません。ヴォーカルの名がJohn(!)Andersonと言うので興味を持ったのかも知れませんね(笑)。とても気に入っていた盤だったので愛聴しておりました。そして最近「Mourning」というキチンとしたタイトルで、しかもジャケも違うしてっきり2ndか発掘盤だとばかり思い即ゲット。結果は・・・もちろん同じもの(笑)。リマスターされ音は良くなっているのでしょうがよく解りません。っというか元々1971年の自主制作盤にしては全く音は悪くないですよね。ヴォーカルハーモニーを除いてオーヴァーダブなしの短時間で録音されたにしては随分と臨場感もあるし貧相な感じもしません。同年に出た他のマイナーバンドと比較するとかなり高レベルではないかなと思います。

2014/12/19 (Fri) 17:52 | EDIT | REPLY |   
フレ  
ニッチ向け

>kazz_asaiさん
アメリカでこんなの出て来てたってのがスゴいです。

>クリタカさん
自主制作盤、でしたか…、音良いですね。

2014/12/21 (Sun) 19:45 | EDIT | REPLY |   

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