Dust - Hard Attack

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Dust - Hard Attack (1972)
Hard Attack

 英国のマイナー系さえ漁ってればロックは大抵制覇できる、なんていう風潮もあって自分もそういう意味ではミーハーにそこを追求していた。このブログ始めてしばらくした辺りからどうもアメリカやドイツを制覇しないと話にならないぞ、みたいなのあって、気にはしてたけどなかなか探し切れず、またどんなのが自分の好みかってのもよく分からないままアレコレ手を付けてたもん。何となく好みも分かってきたかな〜って時に諸先輩方々が登場しつつあり、更に深みにハマって行ったと言う…、おかげでその辺はその辺で未整理ながらも何となく聴いてたりするしバンド名も何となく記憶していたりもするんでその辺も手伝った聴き方をしてるのだな。

 1972年にリリースされたDustってNYのバンドの2枚目の作品「Hard Attack」。パッと聴いた感じでアメリカのバンドです、ってのは多分分かりにくいんじゃないかな。メロディラインに慣れてくると、やっぱアメリカだ、なんてのはあるけど、音の湿り具合なんかは英国的だもん。ジャケットにしてもアメリカにしてはこういうの珍しいし、ある意味ファーストもそうだったようにNWOBHMの流れ辺りで出て来る事になるジャケットの走りみたいな所あるし、結構特異なバンドだったんじゃないか。音の方も今回はかなり洗練されていて、音のバランスもしっかりしているのはともかくながら、繊細さを持った音になってるというのが珍しい。英国では当たり前のこの繊細さがなかなか無いんだよ。

 フォークギターのメロウな弾き語りで始まりハードロックに展開する作風を中心にメロディアスなロック…言うならばWishbone的なラインの美しい音触りを持ったサウンドでのアルバムに仕上げてきている。もっと評価されるべきアルバムのはずで、事実マニアの間ではこのセカンドアルバム「Hard Attack」はかなり評判がよろしいようで。もっとガツンとしたハードロックを好む方にはちょっと繊細さ、弱さが見えてしまう作品なので敬遠される部分もあるようだが、自分のような英国中心でハードロックを好む人間にはとっても聴きやすく名作な雰囲気を感じるものだ。



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フレ
Posted byフレ

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kazz_asai  
擒縦自在

私も1990年代にミイラジャケットの1stを見て興味を持ったのが最初で、RAMONESのマーク・ベルが参加しているのもその時はじめて知りました。70年代に音楽誌等でその名を見た記憶はありません。
1stはスライドの使用など、いかにも米国らしいHRでしたが、アコースティックな部分などアルバム全体の起伏が考えられた、メロディにも英国的威厳を感じさせるこの2ndも好きな作品です。
フレさんの指摘されるようにちょっと繊弱な部分があるのも否定はできませんが、やっぱり1st同様、随所にみられる疾走感が私には最大の魅力ですね。

2014/12/17 (Wed) 21:20 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>kazz_asaiさん

これはホント、面白いバンドを教えていただきました。結局英国的センスがある所が気になったんで米HRに目覚めたというわけでもないんですが、面白いのはいくつもあるので楽しませてもらってます。
このヘンの音は好きなんですよねぇ、やっぱり(笑)。

2014/12/18 (Thu) 00:38 | EDIT | REPLY |   

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