Grand Funk Railroad - Grand Funk

先日面白い会話をした。ロックがやっぱいいんだよ、って事に対して、いや、白人音楽はダメだ、やっぱ黒いのが最高だ、と。そういう人もいるのかと眼から鱗が落ちた…ってまでは言いすぎだけど自分の中ではかなり驚いた発言だった。そんなの人間じゃねぇ、くらいに思ってたし、そんなのがホントにいるなんて思わなかったし、黒いの好きでも多少なりともロック聴いてんだろ、そっから入ってるヤツが偉そうに何言ってる、くらいに思ってたんだよな。でも、そっからじゃなくて黒いのから入ってるヤツってホントに黒いのしか聴かないみたいになっててさ、まぁ、結構なオヤジなんだがちと驚いたなぁ…。何がいいのかさっぱりわからんので会話にはならないんだけど、どうしてそうなったか興味深くて話聞いてた(笑)。
ガツンとしたのを聴きたくて引っ張り出してきた。Grand Funk Railroadの1969年リリースのセカンド・アルバム「Grand Funk」、通称レッドアルバム。まぁ、聴いてみると分かるんだけどさ、とにかくガツン、なワケよ。ベースのミックスがデカくて、トリオの音そのままでほとんどオーバーダビングも入れてないから、そのままな音で録音されてる。それがまた出音がデカいのがよく分かるし、意外な印象もあるけど、丁寧な演奏もしっかりしてて、楽曲もほどよくロック的にアレンジされている良い感じの傑作。アメリカンロックを真面目に聴くことも多くはないけど、このアルバムの場合はアメリカンロックバンドと言うよりも英国ハードロックに影響を受けてやってます的な感触も受けるので、決して単なるアメリカンロック的なバンドじゃない。特にバンド初期はその傾向が強いんじゃないかな。
「Grand Funk」ってさ、冒頭からガツンってくるけど、B面の3曲のインパクトが絶大。アナログ時代はB面ばかり聴いてたって人も多いんじゃない?A面もかなり良いのに更にB面が圧巻で、長尺曲が並ぶけどそれが結構心地良くってねぇ、単に長々ってだけでもないし、かと言って組み立てられたインプロでもない。ロックの本質に迫るガツンなんです。昔は自分も固いこと考えててアメリカンロックだし聴くのは後回しでいいや、なんて思ってたけど、聴いてみるともっと単純に飛び付きやすいバンドで、さっさと聴いておく方がいいんじゃないかって思った。しかしうるせぇバンドだ。
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