Ritchie Valens - La Bamba
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悲劇のロックンローラーとして取り上げられるのはどうしてもエディ・コクランやバディ・ホリーが挙げられるのだが、それ以外にもまだいたんだよ、っていうのがメジャーになったのは映画「ラ★バンバ」というもので世間に広く伝えられた感があり、この映画の功績は実に大きなモノではないだろうか。云わずと知れたリッチー・ヴァレンスという若者のことだ。
映画のタイトルにもなった「La Bamba」が彼の最大のヒット曲で、今となってはこの曲とこの映画意外に彼の名前を聞くことはあまりなくなってしまったが、やっぱりベスト盤なんかを聴くと結構イカしたロックンロールをやっていて、かなり熱い。もちろん「La Bamba」の独特のメロディーが一番なのだが、「Bonie Moronie」とか、「Summertime Blues」なんてのもやっていて、それも結構強烈に軽快(笑)にやってるので、個性的は個性的。彼女に捧げた「Dona」みたいに素直な曲もあるしね。当時はよくわからんけど、多分思い切りメジャーではなかった分一生懸命さがあるっつか…、うん、実はこの辺の方が面白いのかもな、と思う。自分ももちろん映画でこの人を知ったクチなのであまり知ったかぶりもできないんだけど、今も昔も多分ロックに書ける意気込みっつうのがないと決してメジャーになれないんだろうな、と。で、ショウマンシップも必要でさ、でも自分のポリシーとかあってぶつかって…、素直な白人の若者の方がよっぽどロックンロールしていて、ヒスパニック系のリッチー・ヴァレンスは、なまじ気の強さが出てきたので難しい…ま、マネージメントとの問題もあるだろうし、とか色々わかっちゃったから素直に見れないんだけど、彼はそんなタイプに見える。顔もさ、まっすぐじゃないじゃん(笑)。
まぁ、一発屋なのかもしれないけど、少なくともバディ・ホリー達と一緒にツアーをして風の強い日の中、移動を強いられて飛行機に乗り、離陸してすぐに墜落してしまい、搭乗者4人とも他界。バディ・ホリーの死は随分と取り沙汰され、またその遺体が写真に収められていたこともあり、有名になっているが、その陰でのリッチー・ヴァレンスの死については時代と共に風化していたものだ。それが故に「La Bamba」の再ヒットと映画のヒットがスポットとなり、ロックンロールの歴史をおさらいしてくれたのかな。聴いていて気持ち良いからねぇ、この人のは。
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