Matt Schofield - Anything But Time

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Matt Schofield - Anything But Time (2011)
Anything But Time

 ブルースギターってそんなに簡単に弾けるモンなのか?っつうくらいに上手いブルースギターを弾く連中が山のようにいる、出てくる。しかも世界各国から…ってそりゃそうだけどさ、自分ももうちょっと頑張ってギターの練習してみようかなって気になるよね。SRVとか奇跡の一人だと思ってたからさ、同じように弾ける人がそんなにあちこちいるなんて思いもしなかったもん。それが今じゃ割と出来てもおかしくないって言うか、出来ないとね、くらいになってる。これがシーンのレベルアップってことなんだろうな…。

 英国の若手ギタリストとして名を馳せてきたMatt Schofieldなるギタリスト、やっぱりライブ盤が良いんだろうなぁと思ったけどCDでは難しそうなのでスタジオ盤だけど「Anything But Time」なんてのを。いやいや、やっぱりアメリカのブルースメンと似て非なるセンス…、ギターのトーンの繊細さが全然違うよね。アグレッシブに弾いている時ですらワイルド感はやっぱりアメリカの方があるけど、逆に音に対する繊細な情感ってのは英国のギタリストの得意とするところ。まぜこぜにアレコレ聴いてるからそんなのもよく聞こえてきてて面白い。冷静に聴いてると歴代の英国ブルースギタリスト達と同じような雰囲気と香りがするのは気のせいじゃないだろう。

 見た目とか弾き方とかロベン・フォードを彷彿とさせる雰囲気な感じで、控えめながらも派手なフレージングを次々と決めるというようなトコロか。ストラトのトーンも上手く使いこなしてて品のあるモダン・ブルースを奏でている。楽曲どうのってのはブルースロックの範疇内でしかないからスタンダードって言えばそのままだけどね、まぁ、でもそういうのこそブルースでさ、ギターでどんだけハートを前に出せるかみたいなもんだし。軽やかにスコッチが進む、そんなブルースメンの作品だね。





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フレ
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