Jerry Lee Lewis - The Great Balls of Fire



50年代にエルヴィスと人気を一瞬だけ二分したとも言われるピアノロックンローラーのジェリー・リー・ルイス。この人の場合は生き方がロックンロールだったよな。どこ見ても13歳だか14歳の従姉妹を嫁にもらったことが英国ツアー中にバレて大騒ぎになって、その後はロリコン呼ばわりされて業界から抹殺されてしまうという不遇を受けて、当時「ザ・キラー」とまで呼ばれた異名を持つジェリー・リーだったが、さすがに格下げされてからは這い出て来れなかったようだ。
しかし、50年代当時、もちろんピアノという楽器を弾ける以上、当然ながら音楽センスもあり、教育も受けているワケで、しかも貧乏暮らしから出てきたわけではなく、中流家庭から出てきたピアノ弾きによる反逆のスタイルとしてのロックンロールだったワケでそりゃ、若者はみんななびくだろうな、と。そして今でも有名なロックンロールの名曲が二つ、燦然と輝いている。「The Great Balls of Fire(火の玉ロック)」と「Whole Lotta Shakin' Going On」だ。とにかくどちらも激しいピアノの音がアタマの中で鳴りまくるくらいに印象深い曲で、これも誰かのバージョンで多分聴いたことがあるんじゃないかな。一時期映画のサントラでも結構使われてて、「トップガン」とかさ。そうそう、映画と言えば、この日の伝記映画っつうのもあって、まんまのタイトル「グレート・ボールズ・オブ・ファイヤー」なんだけど、結構ストレートに書かれている映画みたいで、これでこの人ってのが何となくわかったもん。その少女妻役のウィノナ・ライダーも初々しくってよかったんだが(笑)。
音的にはさっきの二曲がメインになるし、他にもカバー曲で「Little Queenie」なんてのも割と自分のレパートリーにしていたみたいなのでベスト盤なんかにも入っていることが多いみたいだね。まぁ、元祖っつうのも聴いてみると良いんじゃないかな。んで、エディさんのブログで情報入手したんだけど、今度この人、新作出すらしくってさ、そのゲストが凄いんだよ。詳しくは彼のオフィシャルHPで見てもらえればいいんだけど、初っ端からZepの「Rock'n Roll」をカバーしていて、それがまたジミー・ペイジ参加なワケで、それがまたジミー・ペイジさんのあのギターフレーズからトーンからモロにペイジさんの音をしていて興奮しちゃったもん。エディさんトコからリンクでその音を聴けるので是非。でもって、それだけじゃなくって、この新作アルバムにはざっと下記面々が参加しているみたい。
B. B. King
Bruce Springsteen
Mick Jagger
Ronnie Wood
Neil Young
Toby Keith
John Fogerty
Keith Richards
Robbie Robertson
Merle Haggard
Kid Rock
Rod Stewart
Willie Nelson
George Jones
Little Richard
Delaney Bramlett
Buddy Guy
Don Henley
Kris Kristofferson
Eric Clapton
Ringo Starr
Jimmy Page
う~む…トリビュートっつうか最近こういうのよく出るんだけど、アーティスト本人達からしたらとんでもなく光栄なことだろうし、夢みたいなことだろうからなぁ…。手に入れないとダメな作品だよね。しかし、50sロカビリーの人のこと書いてて、何でまたその人の新作なんてのが書けるんだろうか(笑)。年は関係ないんだねぇ…、この人今75歳くらい?う~む…。
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