Philip Sayce - Philip Sayce Group

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Philip Sayce - Philip Sayce Group (2013)
Philip Sayce Group

 オールドタイマーなロック野郎にとってブルースってのは普通に通る道だし、その辺が好きにならなきゃ聴いてられないだろう、ってのもある。かと言ってブルースブルースし過ぎてると聴き続けられないっていう弱点もあって、やっぱりそれなりにロック的エッセンスが入ってると聴きやすいのはある。まぁ、その逆をやってるのがクラプトンなのだが、それだとちょっとアレなんで、ブルース畑なんだけどロックに近いトコロにいる、みたいな方が好ましいワケで、割とそういう輩ってのが出て来ててね、若手ブルースメンってな話だけど全然若手じゃなくてもそう言われてたり(笑)。

 フィリップ・セイスの何枚目なんだろ?自身のグループ名を配した「Philip Sayce Group」という作品を見つけたので聴いてみる。この人の初来日公演ってThe Answerの前座でさ、たまたまそれ見てたんだよね。スーツ着てキンキンな音でストラトでブルース弾いてて、それ自体は凄いな、って思ったんだけどそれから先に進んでアルバム聴いたりってのは無かった。でもその印象だけは残ってて先日もそんな話題が出てね、そっか、あれから何年経ったんだろ?って思ったらもう8年位経ってるワケで、へぇ、どうしてるんだろなんて見てみると中堅クラスになってきてるんだよね。それでホントは新作「Influence」を聴いてみようとしたんだけど、その前の「Philip Sayce Group」の方がなんかブルースしまくってそうで…しかも生々しいライブ盤ってことだったんで、ならばこっちか、ということで「Philip Sayce Group」。

 びっくりした。普通にブルース・ロックだしもちろん円熟していってるから音の一つ一つに魂入ってきてるしさ、他と違うのはギターがきちんと歌ってるってところか。フレーズとかで聴かせるってのよりもギターのフレーズが歌ってくれてるっていう感じ。でも、面白いのはやっぱり最初期に思ったとんがったギター、っていうのは相変わらずだったってことだ。とんがった、ってのは…なんだろう刺さるようなプレイだったり音だったりするから曲調とかから浮いてるみたいな感じ。だから悪いってんじゃなくて味なんだけど耳慣れないから目立つ。しかし歌も味が出てるしライブもいいなぁ…やっぱキャリア積むと変わるんだ…。かなり見直すべき所の多い作品だったんで、ライブラリ加えていこうかな…。





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フレ
Posted byフレ

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