Eddie Cochran - C'mon Everybody



エルヴィスの知名度に比べると他のロックンローラー達の陰が薄くなってしまうのはやむを得ないこととは云え、エルヴィスよりもロックしてた連中が他にもたくさんシーンにいたのだ。そしてロカビリーにハマればハマるほどエルヴィスよりも面白いことに気付く最初の人がエディ・コクランではないだろうか。
ま、硬いこと言わないで進めよう(笑)。うん、多分、知ってる曲が山のようにあるはずだからベスト盤でも手に入れて聴いてみればいいんじゃないかな。だってさ、「C'mon Everybody」「Jenie Jenie Jenie」「Summertime Blues」「Somethin' Else」「Weekend」「My Way(シナトラのじゃないよ)」「20Flight Rock」なんてのが代表曲だと思うんだけどさ、どれも何かで聴いたことあるでしょ?でもって、誰かがカバーしてるのを聴いてるんじゃないかな。個人的な思い入れだと…、あ、ストレイ・キャッツは当たり前すぎるので除くけど(笑)。「C'mon Everybody」はHumble PieやUFO、Led Zeppelin、他にもいっぱいいるなぁ、この曲は。「Summertime Blues」もThe Who, Blue Cheers, 子供ばんど、ザ・タイマーズなんてのがメジャーどころか。ま、他は個人的には大体Led Zeppelinがライブでガンガンメドレーやってる時にプレイされるので知ってるけど、「Somethin' Else」は滅茶苦茶かっこいいから多分他にもいっぱいカバーされているはず。
エディ・コクランのかっこよさってのは、やっぱり歌の色気もあるしギターもかなり巧いってのが一番かな。もちろん曲がシンプルで響きやすいってのあるんだろうな。聴いていて気付くかどうかわからないんだけど、基本的に歌とギターしかないんだよ。ドラムやベースががっちりと鳴ってるってのはそんなになくってさ、効果的なリズム音やホーンがちょっと入ってるくらいで、滅茶苦茶ロックンロールできてるってこと。うるさけりゃいいってもんじゃないんだよな。音のバランスもそういう感じで録られてるから聴きやすい。だからロックの英雄達は耳を皿のようにして小さく鳴っているギターの音をコピーしていたんだから、耳が良いはずだよ。
ご存じのように同僚のジーン・ヴィンセントとガールフレンドと一緒に車で移動してる最中に激突して22歳で死去してる。ジーン・ヴィンセントは無事だったんだけど、ここでエディ・コクランは伝説になってしまった。ロカビリーの英雄には悲劇的な事故が付き物のようだ…。しかし60年代から英国のビートグループによる世界制覇により彼等のサウンドもまた世に浮上することになり、アメリカでも英雄視されるようになったのだ。あ、この辺の人達って英国で人気に火が付いたのが最初なんだよね。そっからアメリカのエルヴィス人気で再燃してるみたい。だから英国ではこの辺の人達の方が根付いているらしい。日本は…、ま、しょうがない(笑)。敢えて語るまい…。
- 関連記事
-
- Jerry Lee Lewis - The Great Balls of Fire
- Eddie Cochran - C'mon Everybody
- American Graffiti - Original Soundtrack