Les Paul - The Legend of The Guitar
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レス・ポール…もちろんあのギブソンのレスポールというギターをイメージする人の方が多いだろう。そしてその美しさと音色はロックの世界では伝説のものでもあり、特に1958年、59年に作られたレスポールモデルについては天井知らずの値段が付くともいわれるくらい美しく、特色のある音色を誇る代物である。それをあのジミー・ペイジはもちろんメインギターとして今でも使っているのだが…。そしてそのレスポールモデルの生みの親はアメリカ人カントリーギタリスト奏者のメカおたくが生み出したモノということも知っておかなければいけない。
2005年に90周年バースデイCDがリリースされているくらいだからそれくらい長く生きている人なんだけど、活躍した時期は1950年代後半からで、メリー・フォードの歌とレスポール氏のギター演奏によるモロにカントリーというカテゴリに属するのかな…よくわからないんだけどね、今の音楽のレベルにはないサウンドなので凄く不思議感があるんだよ、ホント。こういうのってどういう風に辿り着くと出来上がるんだろうか?って思うくらいに独自。多分、自分が音楽知らないだけなんだなぁと痛感する次第です。チェット・アトキンスなんかとも一緒にやってたりするのでそういうギターを弾く人なんです。そうだね、言い方をロック的にすると、ヴァン・ヘイレンやイングヴェイよりも早弾きで正確無比なピッキングなことは云うまでもなく、多分早弾きしている小節が滅茶苦茶長い。わかりにくいかな…ロックだと早弾きっていってもそれが16小節くらいしか続けないんだよね、サウンド的に、多分。 それがこの人のジャンルでは曲中全部早弾きなワケで、カントリータッチとしては当たり前なんだろうな、こういうの。でもってもちろん歪んだギターの音じゃなくってクリアーでマイルドな、もうレスポールでしか出せないギターのサウンドで迫ってくるのさ。この音も不思議。もっともレスポール氏は自分のモデルと同じくらいギブソンのセミアコモデルも使っていたみたいだけど。それでもレスポールにアームを搭載してオリジナルモデルを作ったり、ともすれば4chのMTRなんてのも彼の発明だし、エコーマシンも彼の発明らしいのでプレイヤーとしてだけでなく現代まで引き継がれている機材の基礎も彼の手作り機材から始まっているのだ。うん、凄いんだよこの人。死んだら絶対語り継がれる偉人になると思う。
そんなレスポール氏のプレイは今ではありとあらゆるベスト盤なんかで聴けるので是非聴いてもらいたいし、著作権切れというのもあるのか異常に安いのであってもいいんじゃないかな。で、もっと驚くのは実はビデオ「Living Legend of the Electric Guitar」だったりするんだけど、DVDでは未発売で、「Les Paul」というタイトルくらいしかDVDでは出てないみたいで、これは中味知らないけど多分ビビる内容だと思うのでオススメだろうな。こんなこと書いてても、BGMとして聴くには滅茶苦茶適したイージーリスニングの音楽なのも凄いところ。ロックではないけど、ロック界に多大なる影響を及ぼした人の一人だね。ああ、スーパーセッションの流れでレスポール氏を囲んで、みたいなビデオも出ていたな。これも凄かった…。
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