Within Temptation - Enter

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Within Temptation - Enter (1997)

Enter

 最近欲しいものあるか?って話になると結構困る。女性陣ならいくらでも欲しいものをその場で思いつくのだろうけど、世の男性陣は恐らくそうそう簡単に思い付かないんじゃないだろうか?思いつくのはやたらと高額なモノばかりだったり…、いや車とか船とかギターとかそういうのばかりでさ、どっちかっつうと世界一周したいとかどっか旅に出たいとかそういうのが欲しいモノになっちゃったりして結局時間とカネがひたすら無いとダメみたいな…、あ、自分だけ?こないだも飲んでて最近酒以外にカネ使ってるか?みたいになってゴルフクラブ欲しいとか言われたけど、それって何セットも要らないだろ?ってなって一度買えば終わるか…とか、そんな感じ。CDとかレコードとかってその意味では欲しいもの、には入ってこなくて普通にタバコ並に気にせず買ってるとかそんなんだしさ(笑)。

 Within Temptationのファーストアルバム「Enter」。実はこのファーストを何度も聴く程ハマった事がない。聴くのは大抵「Silent Force」以降だし、ライブ盤やDVD見てても初期の曲ってほとんど出て来ないから、さほど気にしてなかった。いつもなら初期からキチンと気にして聴くけどWithin Temptationに関してはそれはなかったなぁ…何でだろ?1997年のデビュー作だからゴシック・メタルというカテゴリが出始めてきて、その中でも嬢メタルなんてのはまだ無かった。女性ボーカルが歌っているゴシック・メタルで男女の対比みたいなのも出て来たばかりな感じか?くらいに初期の作品で、それが故に今のバンドの方向性からは大きく逸脱している作品とも言えて貴重かも。また再発するみたいなのでそこを機にもう一度トライするのも有りか。

 作風はあくまでもゴシックにメロウにシリアスに耽美的にメタル感は奥に引っ込めた歪んだギター感なミックスで、ピアノや鍵盤の音色が綺羅びやか感を出しつつもムーディに、そしてソプラノボイスで天上の声を堪能しつつも地を這いつくばるようなデスボイスもありな雰囲気。この暗さ加減は今のWithin Temptationには見当たらない陰鬱さとも言える。それはもう兄ちゃんがいたからかも(Delainの要ですな)。おかげで割とシュールな世界観を楽しめるけど、今聞くとそんなに特別感もないしソプラノボイスもソプラノ、ってだけでパワフルさもあまり感じられない…のは曲のせいで歌い切ることが必要なかったからか?まぁ、巧いのは当たり前だけど、アンマッチ感があるような感じでまだまだ出たてのバンドかと。ただ曲のセンスや音作りはもう独自世界とプロ領域にあるのでこれからが期待されるバンド、と言われたんだろう事は想像に難くない。実際今じゃオランダの大御所なワケだし。あ、ラウドパーク来てたんだよな〜、単独公演ないのは残念だ。母ちゃんそれどころじゃないか。

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Within Temptation
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フレ
Posted byフレ

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