Barclay James Harvest - Everyone Is Everybody Else

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Barclay James Harvest - Everyone Is Everybody Else (1974)
Everyone Is Everybody Else

 相変わらず古臭いロックばかり聴いてるんだけど、新し目のでこれくらい面白いのがたくさんあるなら聴くがなかなかそう出会えないからどうしても古いのを聴いてしまう。もう全ての機器類がデジタル対応になってて古臭い音だと全然物足りないんで最先端の録音での音楽を鳴らす方が絶対それぞれの機器の性能が活かせるんだと思うんだよな。古いのもそれなりな音だったりするんだろうけどやっぱ古いのは古いで情報量が異なるからどうにもならんもん。その分空気感で…とか思うけどやっぱちょっと足りなくなるな。

 Barclay James Harvestの1974年の5枚目の作品「Everyone Is Everybody Else」。Harvestではなくポリドールからのリリースで、バンド名に変更がなかったのはいいのか?とも思うが、まぁ、そういう意味でも無いから良かったのだろう。自分的にBarclay James Harvestってのはどうしても初期のプチオーケストラとハードなギターの合体みたいなのが印象強くて、初期ばっかり聴いてた。だから中期以降のメロウでファンタジックで軽やかなのはあんまり好んで聴かなかったんで、それほど熱を入れてじっくり聴いた印象はない。どっちかっつうと流し聴きで聴いてたに近いかな。だから今回も「Everyone Is Everybody Else」を手に取って聴く時になんかソフトだったイメージだけどな〜どうだっけ?くらいな感触しかなかった。

 まぁ、自分の中ではその印象にあまり変化は無く、初期のバンドとは結構音楽性は異なってきてるなと。ただ、別に駄作な訳でもなく、どころかかなりの傑作、気合の入った作品であるのは聴いてれば分かる。オーケストレーションは鳴りを潜め、鍵盤による効果的なサウンドの使い方、ギターソロはハードに弾くけど音楽的にはさほどエッジを立たせることもなく、やはりファンタジックな路線の音…だけど歌詞はそうじゃないってのが主張のあるバンド。巷ではプログレなんだけど、このアルバム聴いてる限りは全然プログレじゃない。でも、それ以外に言いようがないからプログレになっちゃうし、しかも名盤的扱いだからプログレの名盤になっちゃう。普通の人でも結構取っ付き易いアルバム、音だからあまり偏見持たずに聴く方が良いんじゃないだろうか。ピアノや鍵盤が美しく、ギターもきちんと歌ってくれる旋律を奏でて、優しい歌声が雰囲気を包み込む、そんな素晴らしい作風。まったりな気分の秋の夜にはちょうど良いかもしれないね。



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フレ
Posted byフレ

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クリタカ  
祝!9周年!!

 おめでとうございます、いよいよ10年目突入ですね!
過去ログは全部拝読させていただきましたが、VAN HALENの5150が一度重複したのを除き全て異なった盤を毎日毎日書き続け丸9年!そんな人ほかにいますか?もう驚愕するしかありませんね。心より敬服申し上げます。マイナーなモノの日本語検索かけると先ずCottonwoodhillさんかフレさんのが出てきますよね。他のブログは・・・出てこなぁ~いナンテのが何十、いや何百あった事か。もうギネスですよ、ギネス!前人未到だぁ!!
 狭い範囲をサラーっと流し聴きしていただけの私にどれだけの情報を頂いた事か分りません。お蔭様でほんの少し深堀りする事もできる様になりました。本当に感謝申し上げます。これからも大いに奮起され長く続けて下さいます様お願いいたします!!                             by フレファン;クリタカ
                                                          
 

2014/10/16 (Thu) 20:40 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>クリタカさん

いや、もうお恥ずかしいと言うか意外な奨励のコメントありがとうございます。
まさかそんなに長くやり続けるとは思ってもいなかったんですけど…。
気負わず適当に書き続けていきますんでこれからもお付き合いよろしくお願いします♪

2014/10/18 (Sat) 20:56 | EDIT | REPLY |   

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