Alice Cooper - From The Inside

デジタルガジェットって結構好きなんだけどどうやって自分の生活に馴染ませていくかってのは割と難しい。ある種何でも出来てしまうし、どのガジェットも同じ方向性に向いているから別け隔てなく使えてしまう、ってのが長所でもあり悩ませてくれる要因だな。そんなにいじり倒す時間もあるのか?ってのもあるし結局そこまで使わないだろってのはいつものお話、それなら超大容量iPodにでもしてひたすら入れまくって聴いてた方が楽しめるんじゃないか?みたいに思ってしまうのもある。やんないけど。んでもiPodとかiPod的なものって既に10コとは言わないけどそれに近いくらいはあるんじゃないだろうか?結局数個しか使ってないけど…。
Alice Cooperの1978年リリース作品「From The Inside」。賛否両論沸き起こった「アリス、AORに行く」ってなモンだ。ところがテーマは「精神病院での出来事」とチグハグな所がアリスらしい。もちろん自分自身は後で知ったお話なので当時どういう風に論争が巻き起こったとか評論されたってのは後追いですが、概ねロックファンからはそっぽを向かれたらしい。ただ、新たなAOR系のリスナーは増えたとか…、ホントか?知名度は上がったらしい。そのくせここからしばらく低迷期でシーンから姿を消すことになったんだよね。理由は別のお話だけど。そんな時代背景の中、何とDavid Fosterと組んでリリースしたアルバムってことからAOR化していったってのが大きい。David Fosterの鍵盤と曲が大きく影響していて歌詞すらアリス・クーパーが書いていないから結局単なるシンガーなワケよ。チープ・トリックのリック・ニールセンが参加してるのはあれども、プレイと話題だけでしかなくって作風に影響を及ぼすはずもない。
そんな悪評高い中、聴いていると当然ながらアリス・クーパーチックなんだよね。本人歌ってるのと多分コンセプトくらいしか手を出してないハズなのにアリス・クーパーらしい世界観に仕上がってるから面白い。作り上げるチームが皆アリス・クーパーってのを理解してたんだろうなぁ、これ。だから詳しく知っちゃうとダメだこりゃ、ってなるけど表面上聴いている限りはアリス、なかなか今回はプロっぽい作品作ったんじゃない?みたいに思えるワケ。だから賛否両論。後のTotoやBon Joviと同じだね。ただ、アリス・クーパーの場合はそこに進めずに悩んだってところか。そういう意味ではとってもアリスらしいし聴きやすいし世界観も音として見事に表現されているから楽しめるアルバム。
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