Alice Cooper - From The Inside

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Alice Cooper - From The Inside (1978)
閉ざされた世界(紙ジャケットSHM-CD&2011年リマスター)

 デジタルガジェットって結構好きなんだけどどうやって自分の生活に馴染ませていくかってのは割と難しい。ある種何でも出来てしまうし、どのガジェットも同じ方向性に向いているから別け隔てなく使えてしまう、ってのが長所でもあり悩ませてくれる要因だな。そんなにいじり倒す時間もあるのか?ってのもあるし結局そこまで使わないだろってのはいつものお話、それなら超大容量iPodにでもしてひたすら入れまくって聴いてた方が楽しめるんじゃないか?みたいに思ってしまうのもある。やんないけど。んでもiPodとかiPod的なものって既に10コとは言わないけどそれに近いくらいはあるんじゃないだろうか?結局数個しか使ってないけど…。

 Alice Cooperの1978年リリース作品「From The Inside」。賛否両論沸き起こった「アリス、AORに行く」ってなモンだ。ところがテーマは「精神病院での出来事」とチグハグな所がアリスらしい。もちろん自分自身は後で知ったお話なので当時どういう風に論争が巻き起こったとか評論されたってのは後追いですが、概ねロックファンからはそっぽを向かれたらしい。ただ、新たなAOR系のリスナーは増えたとか…、ホントか?知名度は上がったらしい。そのくせここからしばらく低迷期でシーンから姿を消すことになったんだよね。理由は別のお話だけど。そんな時代背景の中、何とDavid Fosterと組んでリリースしたアルバムってことからAOR化していったってのが大きい。David Fosterの鍵盤と曲が大きく影響していて歌詞すらアリス・クーパーが書いていないから結局単なるシンガーなワケよ。チープ・トリックのリック・ニールセンが参加してるのはあれども、プレイと話題だけでしかなくって作風に影響を及ぼすはずもない。

 そんな悪評高い中、聴いていると当然ながらアリス・クーパーチックなんだよね。本人歌ってるのと多分コンセプトくらいしか手を出してないハズなのにアリス・クーパーらしい世界観に仕上がってるから面白い。作り上げるチームが皆アリス・クーパーってのを理解してたんだろうなぁ、これ。だから詳しく知っちゃうとダメだこりゃ、ってなるけど表面上聴いている限りはアリス、なかなか今回はプロっぽい作品作ったんじゃない?みたいに思えるワケ。だから賛否両論。後のTotoやBon Joviと同じだね。ただ、アリス・クーパーの場合はそこに進めずに悩んだってところか。そういう意味ではとってもアリスらしいし聴きやすいし世界観も音として見事に表現されているから楽しめるアルバム。





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フレ
Posted byフレ

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クリタカ  
アリス、ポップスを歌う

 なけなしの小遣い握りしめ、さぁて誰のレコード買おっかなぁ~なんてウキウキしながら品定め。前から欲しかったFOGHATのライヴとぉ~、SWEETの「甘い誘惑」とぉ・・・あと割引使えばもう一枚いける♪・・・などと浮かれていた時に視覚に飛び込んできたのが復活の狼煙を予感させるジャケの「閉ざされた世界」でした。
 覇気の感じられぬ前作「ライヴ!アリス・クーパー・ショー」はまさにババを掴ませらた状態で、その傷も癒えぬままアリスとの再会でした。一瞬どうしようかナとも思いましたがチョコット迷ってやっぱりお買い上げ(笑)。家に帰ってドキドキしながら針を下ろすと・・・・・ホントにこれがアリスなのかとめまいがして倒れそうになったのを忘れる事は出来ません。ん~しまったぁ、やっぱりDETECTIVEを買うべきだったとつくづく後悔しました。
 ところが、それから10年くらい経って、今は亡きDATの180分テープにせっせとアリス・ベストを作ってると、不思議とこの盤からの曲を選んでいた事に自分でも驚きました。フレさんがおっしゃる「アリス・クーパーと考えなければ・・・」というのは熱狂した者にとって考えも及ばなかった率直な言葉ではないかと思いましたし、まさしくコレはアリスによる極上のポップスなのです。

2014/10/09 (Thu) 21:08 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>クリタカさん

>クリタカさん
自分がアリス・クーパーを、と思った時期がちょうどこの後で全くレコード屋に何も置いてなくて探すの苦労したんですよ。あるのはつまらなそうなのばっかで…。これはそれで全然聴きたい時に聴けなくて後から聴いたからそんな遠目な感触なんですよね。リアルで腹立ったとかの方が印象深くて良いんですが…(笑)。

2014/10/09 (Thu) 22:18 | EDIT | REPLY |   
フライヤーズポンタ  
お見事!!

こんばんは、フレ様、
このアルバムをチョイスするとはお見事です。
アリス・クーパーってその時代に合わせて、その時の旬なプロデューサーを起用して、時代に合ったアルバムを提供する時代に敏感な人ですよね。
自分は、アリスは唯一無二のエンターテイナーだと思ってます。
最後の曲なんて大爆笑間違いなし。ライブで「We're all crazy.」って会場みんなで大合唱する姿を想像しただけでゾクゾクしちゃいます。
このショウマンシップは誰にも真似できないでしょ。

2014/10/11 (Sat) 21:13 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>フライヤーズポンタさん

他にも色々と取り上げてるんで今たまたまコイツなだけで…(汗)。

2014/10/13 (Mon) 17:16 | EDIT | REPLY |   

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