The Doors - Absolutely Live
2 Comments
The Doors - Absolutely Live (1970)

またしても古い時代へと遡ってしまった…何だろうな、この恍惚感と言うか没頭感みたいな一点集中的な光脈との出会いみたいな感覚。自分の居場所がここにある、ってか居心地が良い。外へ出てそれなりにアレコレと意気がってみても結局居場所があるとそこが妙に心地良い、そんな感覚。それが60年代とか70年代のロックには宿っている…自分にとっては、だろうけど。もうそんな所に縛られる必要もない世代がどんどん出て来ているからただのクラシックロックなハズだし、音聞いても古いし映像見ても何だかダサいしって思うけどさ、リアルであろうとなかろうと若い頃にそういうのをひたすら漁ってた身からすれば思い入れがある世界で、それが心地良さの要因なんだろうな。歳取ったな、自分(笑)。
1970年、そうジム・モリソン存命中にリリースされた意思を持ったライブアルバム「Absolutely Live」。今じゃ「In Concert」としていくつものライブが纏められたナイスな2CD盤もあって、普通はそっちの方がお得だけどアナログ世代はやっぱこっちだ。ジャケットもCDじゃ違うからその辺はちょっと思い入れたっぷりにはならないけど、聴けば同じだし、色々と思い出す事もあろうってもんだ。自分的にはドアーズを知ってすぐくらいにこのアルバム聴いたから凄い衝撃、と言いたいけど、実際は凄く退屈だった。何故なら数少ない知ってる曲が入ってないし、聴いてみれば冒頭からかったるいブルース調の曲ばかりで全然綺羅びやかじゃないし、ジム・モリソンのしゃべりや叫びばかりで何言ってるか分からないし、つまんなかった、と言うか辛かった。でも、まだそういうのを克服しなきゃってのあったしブルースも聴き始めてた頃だから段々分かってきて面白くなってきた。更に長い曲も楽しみ方が分かってきてね。そのヘンからはもう凄さを楽しむようになった。ただ、それはそれでハマり込み過ぎて疲れたけど。
テンションの高さがハンパないライブアルバムで、オルガンがメインなバンドなだけあってプログレ的だし、ギターはジャズメンだから普通のフレーズじゃないし、そんな不思議感満載なのにブルースからです。しかも超王道…だけどこの頃からしたらついこないだの音ってくらいなモンだからアメリカ人がこういうのやるのは不思議でもないかと。選曲が英国のロック小僧達とは大きく異るのはやっぱり本場での影響だからだろうか。ジム・モリソン的にはブルースってやりやすかったとは思うけどね。そんな淡々とした始まりからどんどんと熱が入ってきて、最初のピークはやっぱり「When The Music's Over」だ。生々しい歌声に有名な「シャラップ!」そこから軽めに、いや軽くないけど、軽めに曲を進めて軽快な「Break on Through」。そして本作一番のテンションで決めてくれる「The Celebration of the Lizard」。いや~、これはハマった。一体何が始まったんだ?って思うくらいの狂騒曲で、歌詞がどうのとかわかんないけどこの圧倒される雰囲気と絶大なるカリスマの象徴、もちろん映像じゃなくて音でそれを実感できるんだから凄い。生々しい録音だから余計に目の前にいるような感じすらするし、こういう精神的に土着的に宗教的に盛り上がってくるのってなかなか聴くことないから刺激的だし。もう何年も聴いてなかったけど久々に聴いてみてもまた同じようにゾクゾクと盛り上がってきたからこれはもう本質的にそういうのを持ち得ているジム・モリソンの表現力だろう。
案の定疲れた。久々にぶっ通しで聴いたけど力入り過ぎちゃうんだよな、これ。しかも息つく間もないままに次々に進んでいくから実に重いし、それでいてベースが無いのもあって音的な重さはあまり無いわけ。じゃ、何?って話だけど、そういうバンドなんです。これからドアーズ聴くんだ、って人が羨ましい。ここに辿り着いてこのライブ盤をとことん楽しめたらかなり人生面白くなるハズ。

またしても古い時代へと遡ってしまった…何だろうな、この恍惚感と言うか没頭感みたいな一点集中的な光脈との出会いみたいな感覚。自分の居場所がここにある、ってか居心地が良い。外へ出てそれなりにアレコレと意気がってみても結局居場所があるとそこが妙に心地良い、そんな感覚。それが60年代とか70年代のロックには宿っている…自分にとっては、だろうけど。もうそんな所に縛られる必要もない世代がどんどん出て来ているからただのクラシックロックなハズだし、音聞いても古いし映像見ても何だかダサいしって思うけどさ、リアルであろうとなかろうと若い頃にそういうのをひたすら漁ってた身からすれば思い入れがある世界で、それが心地良さの要因なんだろうな。歳取ったな、自分(笑)。
1970年、そうジム・モリソン存命中にリリースされた意思を持ったライブアルバム「Absolutely Live」。今じゃ「In Concert」としていくつものライブが纏められたナイスな2CD盤もあって、普通はそっちの方がお得だけどアナログ世代はやっぱこっちだ。ジャケットもCDじゃ違うからその辺はちょっと思い入れたっぷりにはならないけど、聴けば同じだし、色々と思い出す事もあろうってもんだ。自分的にはドアーズを知ってすぐくらいにこのアルバム聴いたから凄い衝撃、と言いたいけど、実際は凄く退屈だった。何故なら数少ない知ってる曲が入ってないし、聴いてみれば冒頭からかったるいブルース調の曲ばかりで全然綺羅びやかじゃないし、ジム・モリソンのしゃべりや叫びばかりで何言ってるか分からないし、つまんなかった、と言うか辛かった。でも、まだそういうのを克服しなきゃってのあったしブルースも聴き始めてた頃だから段々分かってきて面白くなってきた。更に長い曲も楽しみ方が分かってきてね。そのヘンからはもう凄さを楽しむようになった。ただ、それはそれでハマり込み過ぎて疲れたけど。
テンションの高さがハンパないライブアルバムで、オルガンがメインなバンドなだけあってプログレ的だし、ギターはジャズメンだから普通のフレーズじゃないし、そんな不思議感満載なのにブルースからです。しかも超王道…だけどこの頃からしたらついこないだの音ってくらいなモンだからアメリカ人がこういうのやるのは不思議でもないかと。選曲が英国のロック小僧達とは大きく異るのはやっぱり本場での影響だからだろうか。ジム・モリソン的にはブルースってやりやすかったとは思うけどね。そんな淡々とした始まりからどんどんと熱が入ってきて、最初のピークはやっぱり「When The Music's Over」だ。生々しい歌声に有名な「シャラップ!」そこから軽めに、いや軽くないけど、軽めに曲を進めて軽快な「Break on Through」。そして本作一番のテンションで決めてくれる「The Celebration of the Lizard」。いや~、これはハマった。一体何が始まったんだ?って思うくらいの狂騒曲で、歌詞がどうのとかわかんないけどこの圧倒される雰囲気と絶大なるカリスマの象徴、もちろん映像じゃなくて音でそれを実感できるんだから凄い。生々しい録音だから余計に目の前にいるような感じすらするし、こういう精神的に土着的に宗教的に盛り上がってくるのってなかなか聴くことないから刺激的だし。もう何年も聴いてなかったけど久々に聴いてみてもまた同じようにゾクゾクと盛り上がってきたからこれはもう本質的にそういうのを持ち得ているジム・モリソンの表現力だろう。
案の定疲れた。久々にぶっ通しで聴いたけど力入り過ぎちゃうんだよな、これ。しかも息つく間もないままに次々に進んでいくから実に重いし、それでいてベースが無いのもあって音的な重さはあまり無いわけ。じゃ、何?って話だけど、そういうバンドなんです。これからドアーズ聴くんだ、って人が羨ましい。ここに辿り着いてこのライブ盤をとことん楽しめたらかなり人生面白くなるハズ。
- 関連記事
-
- The Doors - Live at the Aquarius Theater: First Performance
- The Doors - Absolutely Live
- The Doors - Weird Scenes Inside The Gold Mine