Phil Collins - Face Value

2 Comments
Phil Collins - Face Value (1981)
夜の囁き

 いろいろな種類の楽器が出来るってのは素直に羨ましい。才能があるから出来るワケで、努力だけで出来るものもあるけどやっぱりリズム系のものとメロディ系のとか吹奏楽系なんてのとは全然異なるワケで、それらを多々プレイできる、またプロレベルでそれが認められるレベルで出来るってのは本当に音楽の申し子な人なんだろうとしか思えない。プリンスなんて初めてそれを知った時、びっくりしたもん。そんな人いるんだ、って。様々なミュージシャンを聞いたりしていると割とそういう人いるけど表に出てくるまでの人はそんなに多くない。

 フィル・コリンズの1981年の最初ソロアルバム_ってかデモテープみたいな感じだけど「Face Value」ってのがある。既にジェネシスの、とかいう次元をとうに捨て去っててモータウン影響からのソフトブルーアイドソウル的なサウンド…、まぁ、この後出てくるフィル・コリンズのサウンドの下敷きがしっかりと出来上がってる作品。ジェネシスでのドラマー業は軽かったんだろうか、こんなんがサラリと出来上がってしまうんだから。そしてあのドラマーが歌を歌い、こんな作品を作り上げてしまい、更にはヒットチャートに作品を送り込み一躍時の人になるまで行き、悠々自適な生活で今では全く表には出て来ないけど大金持ちの暮らし、なんだろうと思う。娘がチョコチョコ出てくるんだけど、自分からするとフィル・コリンズの娘だろ?ってその度にあの容姿が目に浮かび、到底彼女そのものを見ることが出来ないという…。

 しっかしまぁホントにドラマーさん?ジェネシスでの変貌にも驚いたけど、ここでの音楽の完成度の高さは正に舌を巻くレベルで、ジェネシスでももちろんかなりの完成度を誇っていたんだろうけど、ここまでポップスの世界での完成度の高さに駒を進めていたってことにびっくりです。この人ロック好きじゃないんだろうなぁ…って思う。音楽家としては素晴らしいからロックという枠はあまり要らなかったんじゃないかと。事実そっちに進んで行ったけど、それは自然な流れなんだろう。だからジェネシスも変わっていったし、この音楽的センスの前では他のプレイヤーも何も言えずにやることだろう…。それにしても聴きやすい作品で、素晴らしいBGMになります(笑)。



関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 2

There are no comments yet.
yuccalina  

お久しぶりです。
このアルバム1曲目のIn The Air Tonightのドラム音にびっくらこいたのを良く覚えております。そんで、その後似たよーなのを沢山聴くことになった80年代でした。

2014/09/23 (Tue) 20:39 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>yuccalinaさん

80年代の幕開け的な音だったんでしょうね。自分はコイツじゃなかったですが、Dead or Aliveでそう思いました♪

2014/09/27 (Sat) 23:21 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply