Roger Daltrey - One of the Boys

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Roger Daltrey - One of the Boys (1977)
One of the Boys

 スコットランド独立選挙って面白いことやるんだなと思った。そういう施策を主張している誰かを選ぶ選挙ってのはあるけど、国そのものの独立を国民に選ばせる選挙ってのは他にもあるんだろうか?実際の内容的にはスコットランドに住んでいる外国人の投票権ありとのことで国というものの定義が非常に微妙になってしまっているみたいで、これはどこの国も難しい課題だろうなぁと。日本だってそこは難しいだろうしね。そんな事をふと思ってしまったスコットランド独立選挙、結果はともかくあれだけの接戦になるってのは戦慄を覚える部分もある。

 The Whoのマッチョボーカルとして名を馳せて続けているロジャー・ダルトリーはThe Who在籍時代からソロアルバムをリリースしていてその作風は制作陣営によって常に変わっていくものなので一貫した音楽性なんてのは無いし、スタイルもない。なんでもOKだ。ロジャー・ダルトリーって人は歌うのが仕事だから作風とかってのはホント気にしないんだろう。友人や仲間の曲なら歌うし仕事になれば歌う、もちろんヘンなのは歌わないだろうが、基本そういう人だ。自身の音楽性なんてのはまるで持ち合わせていない、んじゃないかと。1977年の三枚目のソロアルバム「One of the Boys」は正にThe whoのTommyそのものを彷彿させるジャケットでロジャー・ダルトリーという人名を強調しているかのような作品だ。当然ながら友人知人などを集めてつくろうとなればそれなりの人間が集まってくるクラスの人なので、この「One of the Boys」ではクラプトンやポール、アルヴィン・リーやロッド・アージェントなどなど多才なゲストが華を添えている。更に楽曲レベルもかなりクォリティ高く作られているのでポップ作品としては相当に良質な作品に仕上がっているのが間違いない。多分ロジャー・ダルトリーソロ作品の中では一番出来が良いんじゃないかな。

 冒頭のバラードから始まり多種多様な幅の広いサウンドを歌い上げ、どれもこれもロジャー・ダルトリーならではの歌、バックがどうあれロジャー・ダルトリーに仕上がるってのはさすがなお話で、かと言ってThe Whoにはならない、ってのはピート・タウンジェンドの個性故だろうか、そんな作品でかなり深みのあるアルバムに仕上がっているところがいい。しかし改めて聴いてて思ったけど、今でもこの人って歌声変わらないんだなぁ…凄いなぁ…。





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フレ
Posted byフレ

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