Brian Robertson - Diamonds and Dirt

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Brian Robertson - Diamonds and Dirt (2011)
DIAMONDS AND DIRT

 90年代以降CD時代になってからの発掘モノは思い入れのあるバンドは追いかけていたけどそれ以外はそうでもなくて店に行って発見したりするという事が多かった…ってかそれしかなかった。ネット時代になり情報自体は多様化したけど結局ど真ん中以外のモノは情報の洪水に埋もれてしまってなかなか見つからずにいた。更に進化した21世紀からは何がなんだか分からなくて、いつの間にかヘンなのがリリースされているという状況で到底抑え切れないくらいに…それに加えて新しいバンドも入ってくるワケでもう何が何やら…。

 ってことでつい最近知ったThin Lizzyのヒーロー、ブライアン・ロバートソンのソロアルバム「Diamonds and Dirt」。こんなもん出してたんかい?って。この人がソロでやる意味って?ってのがあるからさ、確かにThin Lizzy自体はフィル・リノットの主導だからブライアン・ロバートソンの音楽性自体を表に出すことも多くは無かったからだろうか、冷静に考えてみればそれは自分的には全然知らなかったし、Thin Lizzyの中でのブライアン・ロバートソンの作品くらいしか聴いていないもんね。そっか…ってことで2011年に過去に作り貯めてた曲を引っ張り出してリリースって事らしく、なるほど古臭い楽曲群が並ぶはずだ。そこにThin Lizzyのカバー作も入れていて実質Thin Lizzyの直系作品って言えるハズだが…そうはなってない所が面白い。

 歌がLeif Sudinって人で、MSGでも歌ってたりする実力派なややシャガれ声のブルースソウル系ボーカルで実力は文句なし。そこにブライアン・ロバートソンの思い切りブルージーなレスポールギターがザクザクと絡むという事で、概ねバドカン的とも言える。スコットランド魂とスウェーデン人のボーカルによる哀愁性がもうちょっとメロハー的な方向すら感じさせるモノに仕上がってる。おかげでThin Lizzyファンからはかなり好評を得ている作品だろうし、普通にオールドロックファンが聴いてもなるほど、と納得する出来映えに仕上がってるのはさすが。渋いねと言われるのは必至だけど侮れない一枚。





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フレ
Posted byフレ

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