Dreamtide - Here Comes The Flood

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Dreamtide - Here Comes The Flood (2000)
ヒア・カムズ・ザ・フラッド

 90年代ってそういえばメタルがものすごく細分化されつつあってワケ分からん時代だった。中古レコ屋で仕事してた時に好きなヤツがいて同じようなのばかり聴いては買って、また漁ってみたいな事してた。ジャケットはどれもこれも似たようなので、帯は全部黒のやつで全部同じかと思ってたくらいだもん。音聴かなきゃどれも没個性的なジャケットやキャッチコピーだったんじゃないかなと今更ながらに思った。それをああだこうだと語ってたんだから大したもんだ。しかもあのギターのトコロが、とかそんなのまで話してたもんな。自分はそういうの興味なかったからスルーで、古いのばかり聴いてて、こういうの知らないとな、なんて話してたのも懐かしき思い出。

 そんな時代からFair Warningを抜けて出て来たバンドのひとつがDreamtideっつうバンドで、Fair Warningの主要メンバー3名で作られているからかほぼ全く同じ音楽性のアルバム「Here Comes The Flood」ってのでデビューしたらしい。もちろん当時のことなんぞ知りません。そんな派生が出て来てたら違いなんぞ分からんし、リアルで体験してればアイツがあっち行ってコイツがこっちやって…と追えただろうけど、今からじゃ無理だ。なんか歌が違うな、くらいに思って聴いてたが、やっぱりその通りにメロディも楽器もアレンジもコーラスもほぼ全くFair Warningと同じだろってくらい。歌がちょいと快活じゃないってだけ。ただ、それでも恐ろしくハイレベルな音を出してくれているからその違い云々がどうでもいいか、ってトコロに落ちる。そうなるともうバンドの区分けが不要になってしまって、このジャンルの…メタルの超細分化された中のひとつ、代表的なひとつの部類…即ちFair Warning系列って括りになるワケよ。メンバーがバラバラになって3つに分化してるからそれだけで成り立つジャンル。いや、凄い。

 そんな戯言を「Here Comes The Flood」を聴きながら書いてる…、ちょっとギターが全面に出て来てるかな、ってのはあるけどどれも高品位。おかげで曲の違いに注意することすら忘れるくらいに似たような楽曲になってしまっているのが凄さ故の残念さ。スカイギターの超高音まで駆使したギターソロは正に飛翔という形容詞がふさわしい。それも予定調和に入ってしまって心地良さの提供しまくりに…、いいんだ、これはそういう聴き方をする音なんだ、と納得している。いや、でも、って思って結局何回か聴いてる。やっぱ良いアルバムじゃないか、って事だ。メロディアスなギターソロだけどマイケル・シェンカー並に披露してくれるソロがもっと欲しいな。






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フレ
Posted byフレ

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