Mick Farren - The Mona (The Carnivorous Circus)

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Mick Farren - The Mona (The Carnivorous Circus) (1969)
The Mona (The Carnivorous Circus)

 60年代のサイケデリックロックの波って、昔はそういう時代だったんだろうくらいにしか思ってなかったけど、もしかしたらシド・バレットを筆頭に実に感性優れた連中がロックというフォーマットとライブ空間を手に入れたことで自身のセンスを思い切り表現できる場が広がったが故に、意外と多くいたそういう連中がどんどんと浮上してきた、もちろんその手法なんかも未成熟なまま感性だけでシーンに登場しているみたいなのも多かったんだろうと。しばらくするとそういうのも落ち着いて順応するようになったけど、出始めの頃は混乱してた、それがサイケデリックシーンだった要因のひとつかもな、と。だkら無茶苦茶な作品も多数あるし、それぞれが評価されていることからすると理解している人達も多かったってことだ。

 Mick Farrenって人もその一人で、そもそもTwinkのドラムね…って思って、こいつって書いてたっけ?って思ったら書いてなかったんでここで登場です。「The Mona (The Carnivorous Circus)」という1969年リリースの英国サイケの名盤と言われている作品。「Mona」そのものはもちろんボー・ディドリーのあの曲なんだけどね、基本この頃の方々はサイケってもR&R大好きで覚醒した方々ばかりなのでルーツ系となると割と同じだったりする。ところが自身のセンスをそこに入れ込むとルーツと言えども大きく解釈が変わるみたいなトコ多し。それがセンスだったり面白さだったりする。

 「The Mona (The Carnivorous Circus)」ではTwink他、ジョン・グスタフソンやSteve Hammondなんて面々が関わってて、あれ?ってなるんだが…、そこはもうマニアの知る世界ですね。アルバムそのものはかなり聴きやすい普通にR&R的作品です。ただし所々に語り調からサイケなのが入ってきたりするんでヘンさはあるけど概ねカッコ良いハードロックじゃないかな。ここでのSteve Hammondのギタープレイは実に印象的で、正に、と言わんばかりのサウンドなので自分的には明らかに目立っている。それにしても古い音だな〜と今更ながらに思ったりするが(笑)。A面最後の「Summertime Blues」なんて聴くとBlue Cheerが如何に凄かったか、The Whoが如何に凄いかがわかっちゃうのもあるが、こういう解釈でのサイケ調って捉え方もあるかな。この手のホークウィンド系が好きな方はもう堪らない作品だろうね。

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フレ
Posted byフレ

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デューク中島  
珍名盤

レコード持ってます。半年位前に 久し振りに かけました。いいんだけど 変な世界ですから 聴き手が限られてるでしょうね。DEVIANTSの方が 聴きやすいかもです。

2014/08/18 (Mon) 22:38 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>デューク中島さん

うわ…やっぱ持ってるんだ(笑)。
Deviantsの方が…ってのわかります。んで、これは思ってたよりも聴けた、ってトコかなぁ。

2014/08/19 (Tue) 20:45 | EDIT | REPLY |   

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