Doobie Brothers - The Captain And Me



アメリカを代表するサウンドのひとつにウェストコーストサウンドと呼ばれる類のものがある。正直云ってどれがどういう呼ばれ方をしているのか知らないし、まぁ、そこまで細かいジャンル分けが必要かどうかは別として意識して聴いたこともないので何となく評論家みたいなジャンルにとらわれた書き方ってのはやっぱヤダ。自分的には何となく南部の流れからそういえばアメリカらしいサウンド、逆説的には英国ロックを聴いている限りではなかなか出てこないサウンド=クラプトンやストーンズが憧れたサウンド、というものから始まっているのでそれほど深く突き詰めてはいないってのが事実。だからあんまり詳しくはないんだなぁ。
が、まぁ、それなりに漁った時にやっぱり衝撃的なものってのはいくつもあって、ドゥービー・ブラザースの「The Captain And Me」なんてアルバムはやっぱ凄い、って思った。もちろん後追いで聴いているのでレコード700円とかで買って聴いたんだけど(笑)、いや、アメリカンロックのレコードって滅茶苦茶売れるからしばらくすると一杯中古市場に流れてきてプライス的には凄く安いところに落ち着くのでお得なんだよ、そういう意味では。ただ、まぁ、飽きやすいってのも象徴しているのかもしれない…。まぁ、それはともかく、このアルバムはご多分に漏れず、滅茶苦茶ベタな書き方になるが…、あ、まぁ、レイナードの時もベタに書いてるからいいか…、うん、「Long Train Runnin'」「China Groove」の二連発にやられた。どちらもギターのカッティングの鋭さっつうか柔らかさっつうか素人にはとても真似できないカッティングで、全編に渡ってそれが響き渡ってるっつうのが凄くてさ、ライブ盤でも驚異的な音とカッティングでとんでもないサウンドだったんだよ。今でもこういう弾き方をサラリとできる人ってあんまりシーンにいないんじゃない?アメリカ土壌のサウンドから発展するとこういうの弾けるんかねぇ。そういう意味ではギターのレス・ポールを作ったレス・ポールさんのサウンドもとんでもないんだよ。70過ぎた爺さんがエディ・ヴァン・ヘイレンなんて目じゃないくらいの早弾きをやるんだからさ。で、何かのビデオでジェフ・バクスターと一緒にプレイするのがあって、それがまたとんでもなく凄くて、やってるのはブルーグラスみたいな音楽なんだけど、まぁ、この人達ホントに音楽家、ギター演奏者だなぁ、ってくらいに凄い。
…話逸れまくってるけど(笑)。で、更に言えばコーラスワークの使い方が気持ち良くってねぇ…、メロディもか。うん、そういう音の流れとか使い方が心地良く耳に残らないように軽やかに流れるところもアメリカサウンドの面白いトコロだな。しかし、もちろんこれも久々に針を落として聴いたが…、リバーブ感とかやっぱよく出来ているなぁとつくづく名盤と呼ばれる所以を体感しました。
しかしまぁ、何故か他のアルバムにはほとんど手を出したことがなくってどういう経過でこうなってここからどう進んだのかは知らないと言ういい加減なリスナーなので、あまり深いことは書けないが…。でも単純にかっこいいなぁ~って思えるアルバムだってことは確かだね。
- 関連記事
-
- The Eagles - Hotel California
- Doobie Brothers - The Captain And Me
- Little Feat - Dixie Chicken