Thin Lizzy - Fighting
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Thin Lizzy - Fighting (1975)

やっぱハードロック的な方が心地良いな。かと言って産業ロック的にヌケの良いのではなくって…ってなるとどうしても70年代に落ち着いてしまうのは自分のルーツ故だろう。ロックは70年代だよ、って言う話でそこにひたすら始まって聴き続け、時代が進化しても相変わらず70年代だろ、っていう盲信もあって結局そこに戻っていく事ばかり。近代的なのも聞くけどそこで自分の中で残るのはそんなに多くはないなぁ。衝撃的って意味ではそりゃ最近の方が衝撃的だけど底の深みってのがどこまであるかって話になるとやっぱブルースルーツってのは基本だからさ、戻ってしまうんだな。
って事で、ツインリードの雄とも言われるThin Lizzy。実はそんなにツインリードって程でも無いのは知られた話で、要所要所で決めてくれるってだけ。単にバックとリードってギタリストが分かれているんじゃなくて、二人でリードを取る時もあって、その時は交互もあるし、二人でユニゾンしたりハモったりもするってお話。このバンドはそこが売りになって黄金期を築き上げたのでどうしたってそこが話題になる。自分的にはやっぱりフィル・リノットの哀愁を帯びたメロディが一番大きい。1975年リリースのツインリード体制となってからの2枚目「Fighting」は大きくハードロック路線に舵を切り、一気にその時代のシーンに突入して確立の足場を作った一枚。リアルタイムだったらかなり驚いたんじゃないかなぁ…、何だこれ?こう来たか?みたいなのあったと思う。それまでのアイルランド民謡的サウンドに毛が生えたロックから大きく飛躍してのこの音、今聴けば全然普通だけど、当時はそういうインパクトあっただろうし、ある種の賭けだったとも思う。しかしそれが正解だった、ってのは歴史が証明しててダブリンにはフィル・リノットの銅像すら建っていることで評価が分かるだろう。
ハードな「Rosalie」がボブ・シーガーのカバーなんて全然知らなかったし、オリジナルを聴いたことは未だに無いと思う。こっちのがカッコ良いだろうし、この「Rosalie」が刷り込まれてるから他のはどっちでもいいかな、ってくらい。Thin Lizzyのもフィル・リノットのも誰かがカバーしてオリジナル以上になったのを聴いたことは無いし、彼らがカバーしたものでもオリジナルの方がカッコ良いってことも多分無いんだろうと。「Suicide」から「Wild One」あたりのA面の流れなんて最高に心地良くてこれぞThin Lizzyだ、ってかこれからこういうのを聴かせるぜ、的な曲で事実そのままバンドは進んでいった。ロックって哀しいモンなんだよ、基本。アイルランドから出てくる音ってのはそう云うのが必ずあって、日本人には染み込み易いだろうと思う。英国より分かりやすいし。それをアメリカでも受けさせるってのはなかなか難しかっただろうから、アメリカ系のロックからThin Lizzyって名前はほとんど出て来ない。
名盤ですと言う程じゃないけどやっぱりThin Lizzyってバンドの始まりでもあるアルバムだし、未完成的なトコロ多いにも関わらずハートを掴んでくれる曲も多い。程よく哀愁、でもロック、うん、いいよ。

やっぱハードロック的な方が心地良いな。かと言って産業ロック的にヌケの良いのではなくって…ってなるとどうしても70年代に落ち着いてしまうのは自分のルーツ故だろう。ロックは70年代だよ、って言う話でそこにひたすら始まって聴き続け、時代が進化しても相変わらず70年代だろ、っていう盲信もあって結局そこに戻っていく事ばかり。近代的なのも聞くけどそこで自分の中で残るのはそんなに多くはないなぁ。衝撃的って意味ではそりゃ最近の方が衝撃的だけど底の深みってのがどこまであるかって話になるとやっぱブルースルーツってのは基本だからさ、戻ってしまうんだな。
って事で、ツインリードの雄とも言われるThin Lizzy。実はそんなにツインリードって程でも無いのは知られた話で、要所要所で決めてくれるってだけ。単にバックとリードってギタリストが分かれているんじゃなくて、二人でリードを取る時もあって、その時は交互もあるし、二人でユニゾンしたりハモったりもするってお話。このバンドはそこが売りになって黄金期を築き上げたのでどうしたってそこが話題になる。自分的にはやっぱりフィル・リノットの哀愁を帯びたメロディが一番大きい。1975年リリースのツインリード体制となってからの2枚目「Fighting」は大きくハードロック路線に舵を切り、一気にその時代のシーンに突入して確立の足場を作った一枚。リアルタイムだったらかなり驚いたんじゃないかなぁ…、何だこれ?こう来たか?みたいなのあったと思う。それまでのアイルランド民謡的サウンドに毛が生えたロックから大きく飛躍してのこの音、今聴けば全然普通だけど、当時はそういうインパクトあっただろうし、ある種の賭けだったとも思う。しかしそれが正解だった、ってのは歴史が証明しててダブリンにはフィル・リノットの銅像すら建っていることで評価が分かるだろう。
ハードな「Rosalie」がボブ・シーガーのカバーなんて全然知らなかったし、オリジナルを聴いたことは未だに無いと思う。こっちのがカッコ良いだろうし、この「Rosalie」が刷り込まれてるから他のはどっちでもいいかな、ってくらい。Thin Lizzyのもフィル・リノットのも誰かがカバーしてオリジナル以上になったのを聴いたことは無いし、彼らがカバーしたものでもオリジナルの方がカッコ良いってことも多分無いんだろうと。「Suicide」から「Wild One」あたりのA面の流れなんて最高に心地良くてこれぞThin Lizzyだ、ってかこれからこういうのを聴かせるぜ、的な曲で事実そのままバンドは進んでいった。ロックって哀しいモンなんだよ、基本。アイルランドから出てくる音ってのはそう云うのが必ずあって、日本人には染み込み易いだろうと思う。英国より分かりやすいし。それをアメリカでも受けさせるってのはなかなか難しかっただろうから、アメリカ系のロックからThin Lizzyって名前はほとんど出て来ない。
名盤ですと言う程じゃないけどやっぱりThin Lizzyってバンドの始まりでもあるアルバムだし、未完成的なトコロ多いにも関わらずハートを掴んでくれる曲も多い。程よく哀愁、でもロック、うん、いいよ。
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