Little Feat - Dixie Chicken



サザンロックと言うものがアメリカ南部のどのあたりまでを指すのかよく知らないが、同じようにその南部的サウンド=ルーツミュージックに基づいた土臭く乾いたサウンドというものを醸し出す連中も現れており、その筆頭として語られることが多いのはこのリトル・フィートとドゥービー・ブラザースだ。確かにもの凄く南部的な香りとレイドバックしたサウンドを打ち出しながら独自の解釈を絡めたアメリカ人好みの、というかアメリカらしい音をしっかりと体現しているのだ。
まぁ、リトル・フィートっつうとやっぱり「Waiting For Columbus」か「Dixie Chicken」かなぁ、と。前者はもちろん云わずと知れた彼等の名作ライブと呼ばれるモノで、後者はスタジオ盤の傑作。いつもならライブ盤を取り上げるんだけど(笑)、見当たらなかったのでとりあえず発掘してきた「Dixie Chicken」で書き進めよう♪
なんつうかなぁ、こういうのは…、やっぱレイドバックという単語で片付けていいのかな、って思うんだけど…、実に色々な要素が絡み合った音で、この作品はニューオリンズサウンドを取り込んだ傑作として語られているね。でもさ、何となくそれって最初の方の曲に顕著なだけで他はもっとゴッタ煮サウンドっていう感じだけどなぁ。しかし、ローウェル・ジョージのスライドギターってのはツボを得ている。心地良く入ってくるところがこういうサウンドの心地良いトコロなんだろうなぁ。これもまた久々に聴いたんだけど、この辺にハマる人達の気持ちもよくわかる。疲れないっつうか聴きやすいっつうか、それでいて落ち着く感じで…。なんかアメリカのこういう音楽も良いよなぁ…これからもっとハマってみようかなと思うもん。今まで英国ロック中心で来てたから、やっぱりこうやってブログで似た傾向の音楽を書き連ねていって聴いていくと新たな発見があるんだよね。うん、いいな、こういうの。さすが名盤と言われるだけあって、曲のレベルが高いし、アレンジもしっかりしてるしいいよ。ローウェル・ジョージってのはザッパのトコにいたけどドラッグやるからっていうのでクビになったという来歴なのでテクニックがしっかりしているんだよね。おぼろげな記憶なのだが、「Waiting For Columbus」というライブ盤での演奏は凄くテクニカルな面でもしっかりしていたような気がするんだよね。その時は普通に聴いてたんだけど、あとでザッパバンドの云々と聞いた時、そっか、なるほどって思ったもん。「Waiting For Columbus」って今は何、デラックスエディション盤ってのが出てるんだ?ふ~ん…、ちと興味あるなぁ…ああ、キリがない(笑)。
アメリカンルーツミュージックってやっぱカントリーとかブルーグラスとかなんだろうな。サザンロックだとブルースがそこに混じってくるんだけど、このアルバムの場合はブルースは入ってこない…いわゆるその辺の違いが南部から上に上がって来た時の違いだね、多分。ニューオリンズの音ってのはまだよくわかんないからなぁ…、まだまだいっぱい聴くものあるんだよなホント。
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