The Rides - Can't Get Enough

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The Rides - Can't Get Enough (2013)
Can't Get Enough

 若手のバリバリ系ブルースロックなんてのを聴きたいな、と幾つか探してたんだけど、何と言うのか、いつも聞いている時はスゲェな〜とか面白いな〜って熱が入るんだけどその場限りで終わってしまうのばかりで、なかなかいつも聴くようなアルバムに出会えない。プレイは多分皆凄くて好みなんだけどやっぱり曲が印象的でなかったりフレーズが心地良く残らなかったりするのかもしれない。そこまで激しく聴き込むってのも無いからアレだけど…、多分ブルース・ロックをひたすら聴くには歳を取り過ぎたのかもしれないな。ブルースって若者の音楽なんだよ、実は。キースだってジミー・ペイジだってベックだってクラプトンだって皆10代の頃に聞いてたからああいうギターになったワケで、自分もブルース聴かなきゃ、って聴いたのは10代の頃だし。良いのはいつまでも飽きずに聴ける音ってことか。ただ、年取ってから聴くには枯れ過ぎてるから、パワー欲しい時はもっとハードなの聴いちゃうかね。

 驚くべきプロジェクトを発見…去年の夏にリリースされてるんで自分の情報が古すぎただけなんだが、ジョー・ボナマッサあたりからケニー・ウェイン・シェパードっつうギタリストがいたな〜と漁ってみたら何と驚くことにスティーブン・スティルスとバリー・ゴールドバーグとクリス・レイトンなんかと一緒にやったアルバムがあった。バンド名はThe Ridesでアルバムは「Can't Get Enough」。いや〜、当然なんだがスティーブン・スティルスってバリー・ゴールドバーグとアルバム作ったこと無いらしくて、それもまた意外だったんだが、そのユニットの実現にあたって丁度何かのきっかけか、ケニー・ウェイン・シェパードが参加することになったらしい。クリス・レイトンってのはSRVのダブルトラブルのドラマーさんです。そんな面々でのほぼ書き下ろしアルバムで、メインはスティーブン・スティルスだけど当然彼の頭の中にはあの「Super Session」が描かれていたことだろう。Mike Bloomfieldの座を務めたケニー・ウェイン・シェパードなワケだからそりゃもうなかなか楽しめそうだ、ってことで♪

 聴いてみると結構ロック寄りな音だったのと、当然だけどスティーブン・スティルス主軸の歌モノアメリカンロックな感じかなぁ…、そこにケニー・ウェイン・シェパードがブルース・ギターを入れて、みたいな感じだからいわゆる普通のブルースロックアルバム的なだけだった。だけだった、って書くと御幣があるけどさ、もっとアグレッシブなギタープレイとジャムセッション、緊迫感のあるセッションを期待しちゃったんだよね。まぁ、そうなることはないか…。各人の力量や味ってのはもちろん見事なものだからケニー・ウェイン・シェパードのギターにしてもバリー・ゴールドバーグにしてもモロ、そのままの音が出てくるんで聴いててそりゃいい感じですよ。ただ、やっぱり曲がなぁ。イギー・ポップのカバーとかもあるからユニークな選曲ではあるけど、自分的には期待と話題の割にちょっと物足りなさを感じちゃった…、いや、こんなモンです、普通は。だから悪いもんじゃないけどさ、何かもっともっと激しいい熱さが欲しいなぁ〜。



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フレ
Posted byフレ

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