Johnny Winter - Live at Royal Albert Hall 1970

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Johnny Winter - Live at Royal Albert Hall 1970 (2004)
Second Winter: Legacy Edition (Bonus CD)

 ジョニー・ウィンター逝去の報はTwitterでアレコレチェックしている時に英語で流れてきたものだった。その時点では何が原因でとか真実かどうかもイマイチ不明な状況だったが、気になってその場でアレコレと調べてみるとどうもリック・デリンジャーの奥さんが語った話らしい、ってことでそりゃ多分ホントなんだろうなぁと。その後時間が経過すると噂?もあったけどアメリカのギターマガジンがきちんとすっぱ抜いてくれてやっぱり本当だったんだと。70歳だ。先日も日本来て、2度目の来日はそれほど話題にもならなかったけど、それからすぐに逝去とは、車椅子に杖をついた姿からすればそれほど不思議はないのかもしれないが、どこかひとつの時代が終わった感はある。

 この人はやっぱりライブ。一辺倒なスタイルだからどれでも良いけどまだまだ若くて勢い余っている発掘ライブとして「Second Winter」のレガシー・エディションで出て来た70年の英国でのライブを聴いていた。メンツがジョニーにエドガー、トミー・シャノンのベース…そう、SRVのダブルトラブルに参加してた人。もう、若さに任せてとにかく熱く激しいプレイをガシガシとやってくれてるショウで、この頃既に名前を確立してたとは思えないけどこれだけのライブを英国でやってたんだな。前年くらいにデビューしたばかりだと思うけど、そこは100万ドルのギタリストなので知名度はあったのだろう。当時英国はブルースロック全盛期だったからウケたのは想像に難くないが、それでもぶっ飛びのライブ。面白い事に英国でこういうギターを弾く人は全然いないんだよ。クラプトンの10倍位弾いてるしベックはこうは進まなかったし精々アイルランドのロリー・ギャラガーくらいだろうか。それだけ英国は個性的な人が多かったと言うべきかもしれん。

 しかしまぁ、よく指が動くもんだ。そしてこのノリ、リズム、決してブルースという枠内でギターを弾いている人じゃない。ロック・フィールドにいる方が自然だし、そういう意味では唯一無二の個性だったかも。ヘンな話だけど黒人ブルースの影響をあんまり感じないプレイなんだよね、この人。もちろんスローブルース辺りはそういうのあるけど、やっぱり自分自身の個性的なプレイばかりでそこが大好きだった。SRVはこっち系だからその初代ってとこだ。ブルームフィールドはこういうプレイしなかったし、他のブルース的ギタリストはあくまでも黒人プレイのモノマネに近かったし、だからこそずっと一線で活躍していられたのだろう。有難いのはこのライブにか限らず「Live Bootleg」シリーズとして幾つものライブ盤がリリースされている点で、ライブラリを豊富にしていたのはこんな事態のためだったのだろう。心して聴いていこう。

Rest in Peace.





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フレ
Posted byフレ

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デューク中島  
ゲイリームーアと同じ 突然の客死

ビックリしました。もひとつ元気無い 地味なライブでしたが、二回目の来日公演を観ておいてよかったなあと しみじみ思っています。手癖の勢いで弾いてた感じが また魅力でした。それと 家族旅行資金捻出の為に 愛用してた ギブソン ファイアバードをネットオークションに出そうかと思ってましたけど、迷ってきました(笑)。さようなら 僕のギターヒーロー ジョニー冬!

2014/07/22 (Tue) 22:35 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>デューク中島さん

自分は結局見れなかったんでどっちが良かったのか…。惜しいですよね。

2014/07/27 (Sun) 19:09 | EDIT | REPLY |   

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