Lingua Mortis Orchestra - LMO

深淵なメタルの世界は端っこだけちょこっと覗いて触ってみるしかなく、到底深みに入れるほどの度量は自分には無さそうだ…、とは言え嫌いじゃないメタルの世界もあるんでメタルという枠が広すぎるだけなのだろう。その中の好みを理解して聴けばいいんだろうけど、ただ、それを識別するまではちょいと労力を要する気がする。そんな時、他者のお薦めに委ねるのが一番なワケで、今回もそんな恩恵に肖り、面白そうだな、という直感でチョイス。いつものことながら風呂井戸さんトコに感謝♪
2013年にリリースされたLingua Mortis Orchestraの「LMO」というRageの拡大解釈バンドという事らしいが、Rageも知らないし、このLingua Mortis Orchestraも知らないので普通にLingua Mortis Orchestraというバンド、オーケストラの作品として聞いているワケです。アレコレ読み解くと魔女狩り事件をひとつのストーリーにして一大絵巻が繰り広げられているようなのだが、歌詞についてはまるで理解していない(汗)。ただ、曲調としては随分とゴシカルな雰囲気とパワーメタル、シンフォニックメタルな要素なのでなるほど聴きやすいし躍動感も溢れているし展開も馴染み深い感触で聴きやすい。歌がちょっと野性味ありすぎるのが気になるけど…、そういえば自分は男モノのゴシック・メタルってあんまり聴かないからこういうのにちょっと不思議感があるんだろう。ナイトウィッシュのマルコが歌っている作品と思えば、悪くはないかと納得。実際曲調もナイトウィッシュに近い感触多いし。女性コーラス部隊も二人ほどいるけど、メインではなくって基本サポート的に出てくるのでナイトウィッシュのマルコボーカルに女性コーラス付きってトコで…、幾つかは女性メインのがあってそれはもうモロなのだが、よく出来てるなぁ…。
何だろ、シンプルに言えば予測できてしまって安定的で期待通りに音が流れてくる、そしてオーケストラもいるので美しさもそのまま、ギターソロとかはいいな〜、よく弾けてるな〜、ってのも予定調和と言えば予定調和、ただ、それが当たり前の姿だからここをクリアーしないとどうしようもないのだが、色々聴きすぎている自分的にはいつもの音かも、って気がしてしまっていかん。作品的には凄く良質なのにそんな感触を抱いてしまうって…、好みなのにな。最近は自分の好みも変わりつつあるのかも。もっともっと刺激的でハイレベルな美楽とか…そうして音楽は進化していくのだろう。
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