Megadeth - Peace Sells But Who's Buying

80年代半ば頃は多感期でもあり友人とのコレクションの交換に余念がなかった。何人かの友人とテープを交換しあってアレコレと音楽を聴きまくっていたのだが、そりゃもうありとあらゆるものが入ってくるワケで、好みが確立されつつある頃だから似たような趣味の連中もいればまるで畑違いなのも聴くという、今の自分の原型ってその辺にあったんだろうなと思うくらい毎日色々なのを聴いてた。その内の一人がメタルからスラッシュとかにハマってってとにかく人が聞けないのばかりを持ってきててやたらと聴いた記憶が…、その中のひとつにメガデスも勿論入っていたのだった。
1986年リリースのメガデスの2枚目のアルバムにしてメジャー一作目となった「Peace Sells But Who's Buying」。当時の記憶は…ややこしくてよくわからん…みたいな感じだった。そこからもう全然聴いてなかったけど、この流れで30年ぶりくらいにようやく再挑戦しました。んで、その感想はと言えばかなり驚いた。スラッシュ四天王って…随分とやってることも向かってる方向も違うバンドじゃないか、と。知的なという気もないけど、これだけの変則的な曲構成を繰り広げてメタル、って今じゃ普通だけどこの頃そんなバンドはほぼ皆無。メタリカが少々複雑だな、くらいでまだドリムシやクイーンズライクが出てくるか来ないかの頃だからなぁ…、それでもいち早くそういうプログレ志向的なメタルを出していた事に驚いた。そりゃガキの頃の自分には全然受け入れられなかったハズだわ。シンプルなR&R大好きだったしね。それと歌が歌じゃないってのはまぁ、この手のはそういうモンだけど、ちょっと違うみたいに思ってたのかも。
しかしコレ、かなりの名盤なんじゃないか?メガデスが一目置かれていたってのがよく分かった。スラッシュだからと言って聴かずに片付けてたのはちょっともったいなかったかも。ただ、深みっていう意味ではちょっと何かが欠けている感あるように感じたけど、多分慣れの問題。しかし曲が全然覚えられないくらいに複雑…、スラッシュらしさなんて全然無いけどどうなんだろ?普通にメタルじゃないの、これ?別にこだわってないが。そんな事を思いながらもさっさとアルバム一枚聴き終えてしまった…いいな、聴きやすいわ。
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