Jack White - Lazaretto

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Jack White - Lazaretto (2014)
Lazaretto

 何かと不思議な存在感を漂わせてくれるジャック・ホワイト、元々はホワイト・ストライプスとしての活動でしか知らなかったし、それ以降のバンドの作品は全然聴いてないから知らないけど、ジミー・ペイジとの映画で見ててヘンな人だな〜って言うか、こんなん出来る、やってる人って今時でもいるのかと驚いたしね、まさかそのまま音楽活動は出来ないだろうけど、ルーツにああいうサン・ハウスみたいなのがあるってのは面白い。ホワイト・ストライプス聴いててもギターのリフとか面白かったんで今回のソロアルバムもどうなってるのかな、とね。

 「Lazaretto」。話題性は仕掛けに凝ったアナログ盤ってことだったけど、そこまではいいかってことで適当に聴く。アナログだとA面の内側からかけるらしい。しかもかけるタイミングによってはエレクトリックからとかアコースティックから始まると言うからどんなんだろ?って思って1曲目の「Three Woman」を聴いてみたらなるほど、曲作りの仕掛けもそうなってるのか、と納得。アナログの再生が内側からだから円周短いんでどっからでも再生してしまうんだろう、と推測。あくまでも推測(笑)。しかし第一印象…、なんてアナログな音作りなんだろってこと。そういえば最近の音楽ってこういう自然な音ってないよな…と改めて実感したよね。もちろんヘヴィなのもあるんだけど歪みにしてもアナログの歪みな音で、リバーブもアナログなんじゃないかな、これ。だから全体的に音がぶつかり合わなくて聴きやすいし分離も良い。聴いてる側でこんなに違うって分かるんだから制作側はもっと違うっての実感してただろうな。ニール・ヤングが新作をジャック・ホワイトのアナログスタジオで録音したって話、こんだけアナログな音が出るスタジオはもうないだろうからそりゃそうかと納得。ある意味ジャック・ホワイトのアナログスタジオの宣伝でもあるか。

 曲はねぇ…、昔みたいにギター一発リフ勝負!ってのはもちろん無くって、曲中でリフをカマす、みたいなのはあるけど、古いロックな一辺倒さってんじゃない。オーバーダビングが少ないからシンプルな音で伝わりやすいロックってのはあるけど、ギターロックじゃないね。勿体無いって言うか…、そういう才能もあるからギターじゃない所を出している作品なのかもしれない。もちろんだからと言ってポップスなんかであるはずもなく思い切りロックだから楽しめる。何だろ、不思議だな…尖ってるし。人間がロックな人なのだろう。





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フレ
Posted byフレ

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