Derek and the Dominos - Layla and Other Assorted Love Songs

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 エリック・クラプトンの代表曲と云えば? …「いとしのレイラ」。多分90%の人が否定しないと思う。よく言われる話なので簡単に…。まぁ、クラプトンがブルースを愛する余り、よりアメリカ南部の香りに惹かれていったところ出会ったバンドがデラニー&ボニーだったりするわけで、そこでクラプトンはこの辺と一緒になんともレイドバックした…、ま、そういう呼び方は後から付いたんだと思うけど、要するにエネルギッシュではなく枯れまくったサウンドに入っていったってことだね。それがデレク&ザ・ドミノスというバンド形態ができあがったお話のようだ。

 今となっては実に数多くの「いとしのレイラ」アルバムが氾濫しているのでよくわからないのだが、まぁ、アウトテイクスやらなにやらをいっぱい集めたものレイラ・セッションズリミックスされたものもその中にはあるらしくって、当然デジタルリマスターされたもので良いんじゃないかと思うけど、実はこのアルバムってアナログ時代には二枚組の名盤と呼ばれた割にあまり聴いていない。何故か?多分ねぇ、かったるいブルースが実はすごくたくさん入っていて、全然ロックなテイストのアルバムじゃなかったから。もちろんどれもこれも素晴らしく聴き応えのあるフレーズが連発されているんだけど、どうしてもなぁ…。だから短命に終わったバンドなんでしょ?で、その有名な「いとしのレイラ」ってのは最後から二曲目に入ってるワケで、どうしても習性上アルバムってのは最初から聴かないといけないと思っているのでいつもいつも「いとしのレイラ」に辿り着くまでに疲れてしまったんだな。「Little Wing」あたりに来るとようやくほっとするんだけど、このカバーもなぁ…、ちょっとどうかと思います…ってなもんで、イマイチどころではないくらいの感じ。しかし改めてちょっと聴いてみたけど、ディスク2の方が良い曲揃ってるんだ。良い曲っつうと語弊があるけど、まぁ、知られた曲が多いってのかな。そう考えると今のクラプトンがライブをやるにもこのアルバムから数曲は選ばれるっていう点は凄い。

 そしてこのアルバムの目玉って云えば、やっぱりもの凄く耳を引くデュアン・オールマンの参加だろう。このスライドギターってのはホント度肝を抜かれるくらいのフレージングで、普通スライドギターって、やっぱ22フレットあたりまでの音で終わるような印象だけど、この人はピックアップのところまで持っていって驚異的なサウンドを出してる。ああ、そういえば、それもともかく誰もが云うと思うが、「いとしのレイラ」の曲そのものが終わってから、それこそデュアン・オールマンのギターが鳴りまくった後に始まる鍵盤と流れるようなギターソロも安らいで良いよなぁ。あの鍵盤のフレーズは凄く好きだ。

 あとね、ジャケットが実は結構気に入ってる。中の写真はいかにも時代的って感じなんだけど、ジャケ良いよね。あんまり中味についての印象は良くないんだけど、なぜかやっぱり嫌いにはなれないアルバム。クラプトンもこの頃良いギター弾いてるし。あぁ、すっかり忘れてたけど、この曲って横恋慕の歌詞だったんだよな…。うん、かっこ良いかもしれない。
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フレ
Posted byフレ

Comments 9

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evergreen  
全曲好きです!

レイラにたどり着くまで、えんえんたらたら聞き続けるのが大好きです。
読んでて、はらはらしましたが最後かっこいいと書いてあってよかった~~~

2006/08/30 (Wed) 00:30 | EDIT | REPLY |   
千里  
大好きです

ジャケット良いですよね。私はジャケ買いしちゃったクチです。

Bell Bottom BluesとかKey To The Highwayなんかをまったり聞いているうちに劇的にレイラのイントロが流れるめりはりがたまらないです。

2006/08/30 (Wed) 12:43 | EDIT | REPLY |   
フレ  
ども♪返事遅れました。

これも意外と反応少ないのは面白い…。一般的すぎるのかねぇ。

>エヴァ姉さん
そう、えんえんたらたら聴くんです。一曲だけをチョイスして聴くっていう感覚はないですねぇ、このアルバムは。

>千里さん
ジャケ良いんです♪ まったり聴いてて「レイラ」のイントロでハッとする、確かに。えらくかっこいいんですよね、そこはホントに。

2006/08/31 (Thu) 21:09 | EDIT | REPLY |   
ぷくちゃん  

「レイラ」ってやっぱり好きな曲で格好良いなと感じています。それまで苦しみながら聞いて最後の方でこのイントロ!プログレのカタルシスと同じようなものを感じます。全部聞き込めば全部好きになる日は来るのでしょうか?

2006/08/31 (Thu) 22:17 | EDIT | REPLY |   
フレ  
やっぱ皆そうなのか??

ね?ぷくちゃん?
ず~っときついなぁ~て聴いてて、「レイラ」待ち?う~ん面白い(笑)。書いてみてよかった(笑)。全部聞き込めば全部好きになる日なんて多分一生来ないんじゃないかと思うけど(笑)。

2006/08/31 (Thu) 22:43 | EDIT | REPLY |   
For Your Pleasure管理人  
意外と・・・

「いとしのレイラ」以外は、評価が低いんですね。初めて知りました。
曲順については、コンセプト・アルバムの類を除けば、ロック史上最高のものだと十数年思い続けていました・・・(TBの記事を見て頂ければとわかりますが)勿論今でも・・・(苦笑)
“全部聞き込めば全部好きになる日なんて”私の場合すぐにやって来ました(笑)

2006/09/01 (Fri) 11:48 | EDIT | REPLY |   
崩壊の二日後  
ギターが1億1千万円

裏ジャケのギターも、Experience Music Projectにおいてありました。今ですと、時価1億1千万円だそうです。写真と同じしみのできた本物のギターは感動でした。ギターの横には、「レイラ」の裏ジャケと、ソロアルバムのジャケット(クラプトンがスーツを着て、ギターを横に立てかけている写真)が置いてありました。シアトルにいらした時には是非。
レイラ中盤のボビー・ウィットロックのピアノ、好きです。

2006/09/01 (Fri) 13:39 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>どもども♪

>管理人さん(「めぞん一刻」みたいだが…)
多分、そういうファンの方も多いと思いますし、そういうもんだと思います…、ここ、ひねくれ者が多くてそういうのが書き込みするので、管理人さんの記事の方が絶対に良いと思います。でも、合わない人は結構いるんじゃないかなぁと…。なので、書いてちょっと安心してます(笑)。“全部聞き込めば全部好きになる日”を求めてこれからは聴くようにしますが…やっぱ一生来ない人種はいると思います(笑)。

>崩壊の二日後さん
へぇ…、クラプトンっていうフィルターを通したギターってどれでも高値付きますねぇ…。当たり前か。しかし、アルバムと同じブツってのは凄く歴史の重みを感じますよね。そういうのは魅力的だなぁ…。シアトルですか…。アメリカ行くなら一番近い距離のハズですから近いですね…ってなかなか難しい…。

2006/09/01 (Fri) 23:21 | EDIT | REPLY |   
KOH@FYP管理人  
録音が・・・

どうも音無です。いえ管理人です(笑)管理人じゃなんなので、これからはKOHでお願いします。
このアルバムが苦手な人が多いのは、もしかするとモコモコした抜けの悪い音質にあるのではないかと思いますが。どうなんでしょうか?
オープニングが「アイ・ルックト・アウェイ」って言うのも、インパクトが乏しいなとも思いますねぇ。好きな曲ですけど・・・。

2006/09/02 (Sat) 17:22 | EDIT | REPLY |   

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