Led Zeppelin - Led Zeppelin II (Deluxe Edition)

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Led Zeppelin - Led Zeppelin II (Deluxe Edition) (2014)
レッド・ツェッペリンII<2014リマスター/デラックス・エディション>

 もうロックが出て来て凄いバンドも新しいバンドも色々と…ホントに音楽的にも幅広く進化しつつ多様になってきているのに今でもLed Zeppelinの何か、ってなるとこの騒ぎだ。ビートルズもそうだけどもう歴史的価値が高まっていく一方だから今後そういうバンドが出て来れない土壌になってしまってるんじゃないか?U2とか新参者だもんねぇ…もう30年選手なのにさ。まぁ、正直言って今回のLed Zeppelinリマスター3部作について通常のスタジオ盤部分はそもそも音が良い録音だったが故に劇的に変化したってのはあんまり無かったみたいで…そりゃ綺麗にはなってるけど、その次代の狭間にあった妙なイコライジング時代は何もされずに過ごしてきたが故、そして今の時代はまたナチュラルサウンドが愛されるようになっているからか、今回のリマスタリングもほぼ原盤に忠実にという感じ。くっきりしました、ってんでもないし特筆すべき音の変化もあまり聴かれない…と思う。こんなにリバーブかかってたっけ?とかあるけど、もともと各楽器の音がたくさん入ってたワケじゃないからねぇ。ボンゾのドラムはいつだってあの音だしジミー・ペイジのギターだってやっぱりあの音だし、そのままだ。

 さてさて歴史的名盤と誉れ高いLed Zeppelinの1969年リリースのセカンド・アルバム「Led Zeppelin II (Deluxe Edition)」のディスク2は大変興味深かった。何年か前にこれもまたアングラモノでとんでもないブツが出回ってて…、本作収録の何曲かのマルチテープマスターが各トラック毎に分割された状態のソースってヤツね。わかりにくいな…、マルチトラックのそれぞれのチャンネルだけを収めたソースってこと。ギターならギタートラックだけ、ドラムならドラムだけ、ってヤツね。だから全トラックをHDDに取り込んで自分で音楽ソフトで好きにミックスして聴けたワケです。クイーンなんかも出回ってて楽しめたけど、何て言ってもLed Zeppelinだからさ…、興奮したもん。ドラムだけとか聴いてると凄いしさ…、いや、どのトラックもすごすぎて…自分でミックスして聞きながら、コレ、ジミー・ペイジがきちんとミックスしたらどうなるんだろ?どこを取るんだろ?とか思ったけど、まさかそれが実現してしまうとは…、それがこの「Led Zeppelin II (Deluxe Edition)」のディスク2に収録されているんですな。これも音そのものは全然いじられている感じしなくてミックス時に多少何かしてるとは思うけど、そもそも楽器を録音する時にこだわって録ってるから問題ないんだろうなぁ。

 冒頭の「Whole Lotta Love」のイントロからして興奮するんだけど…、聴いて一発でわかるように完全別ものバージョン…ってか歌も歌詞も違うしギターソロはないし、途中のサイケな所もまだまだ未完成で…でもテルミンの何かじわりじわりと来る音とか興奮するし、ロバート・プラントの歌が違うだけで別の曲みたいに聞こえるし、やっぱこの人の歌とメロディも曲にとってインパクトあったんだなぁと実感。リフが曲を決めるかってのあったけど、別テイクとして楽しめる1曲になってます。んで「強き二人の絆」はほとんどいつものと変わらないけど…、ってくらい。まぁ、ラフミックスって通りでギターが一本足りないか。しかしジョンジーのベース強烈♪ んで、「Thank You」…こういう始まりは新鮮だな〜、オルガンから始まるのが普通だからハダカのままギターから始まるってのがね、それだけで何か違うモノ聴けてる感じして嬉しい。そして歌が入っていないからさ…、自分で歌っちゃうワケ(笑)、いや歌わないまでも頭のなかでしっかりとロバート・プラントが歌ってくれてるからまったく問題ないんだけど…、12弦ギターの音が綺麗で…この音いいね。聴いてて思ったけどこんなに早いテンポだっけ?でも歌うとそんな感じだからおかしくないけど…、あ〜、やっぱギターソロ聴きたいなぁ〜、別バージョンのギターソロとかあればね、そっちが聴いてみたかった。素晴らしい名曲はどう聴いても名曲。続いては「Heartbreaker」だが、割とそのままに進むラフミックスバージョン、ところがもちろんギターソロが違うワケで…コイツを聴かせたかったんだろうなと思うんだな(笑)。別テイクのギターソロ前半、ここからああいう風に一人で練って練って作り上げたんだろうなぁ、あのギターソロは。その集中力とわかりやすさは見事です。明らかに一般のバージョンの方がフックが効いてるし完成されている。ここではその一歩手前のバージョンってことでなるほど、と楽しめるね。んで、お決まりの「Living Loving Maid」が始まるんだが…これがまた歌がないからかかなり印象違ってて…、でもバックそのものはほぼそのままなんでまたしてもカラオケタイム。ただ、バックだけ聴いてると結構普通に単調な曲ってのがバレてしまった(笑)。ジョンジーのベースラインに救われてる感ありあり。割と地味に扱われているだろ「Ramble On」は…アコギの音が綺麗で際立ってるけど基本的に通常バージョンとさほど変わらないかな…ギター一本欠けてるのはこれも一緒だけど、本チャンではやっぱりミックスダウン時にギターを一本重ねてたってことなんだろうか…時代だ。しっかしまぁロバート・プラントの歌声の艶やかさと何処にも属さない音楽性の幅広さ、ボンゾの多様性のあるドラミング、改めて聞いていると実験精神がとんでもなく旺盛な時期という事がよく分かる曲のひとつです。そしてドラムソロ用の曲「Moby Dick」…さすがにドラムソロまでは入ってない…言い方を替えればリフの塊をバンドでやっておいて後でドラムソロを存分に叩かせてくっつけましたってネタバレな音で、エンディング以外はほぼ通常のバージョンと同じ。期待の新曲…いや発掘音源と称された「La La」は何とも…まるで何かのエンディングロールに使われるかのような明るめの楽曲で当時のLed Zeppelinらしさは随所に出ているけど、ロバート・プラントが一体どういうボーカルラインを入れたんだろうな〜と気になるね。こうしてインストだけ聴いているとLed Zeppelinって感じはあまりない…従ってロバート・プラントというピースの偉大さを実感してしまったね。

 面白いなぁ〜と思ったのはどれもこれもジミー・ペイジの出したい音って当時のアルバムに収録されたミックスと全然変わらないってこと。通常のはもちろんリマスターだけだけどあまり変わらないし、こっちのマルチテープの新たなミックスはこないだやったばっかだと思うけど変わんないんだもん。ドラムもベースもギターも歌もバランス一緒。ステレオ感はさほど出してないけど、それも昔のままで…、当時こだわりまくったからそのままなんだろうね。素晴らしい職人芸。





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フレ
Posted byフレ

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デューク中島  
三枚まとめてコメントします

レコードを引っ張り出してみましたら…ファーストは、69年7月発売でした。電気加工したような音だから 当時は 分からなかったのですが、サイケペイントかカービング?のテレキャスターなんですよね。このライブ いいですね。 セカンドは、69年12月発売となっています。まあ 本国と時差小さくなってます。胸いっぱいの愛を は、日本の放送より FENで よくかかっていたと思います。ブレイクの後に あのフレーズが無いのは、ズッコケますな。サードは、最初、グラモフォンから 70年11月に出たものの ワーナーパイオニアの発足に伴い つかの間の流通でした。手前味噌で恐縮ですが、私、移民の歌の グラモフォン テスト盤を持っております。昭和49年のゴールデンウィーク前に 大学キャンパスで どこかのサークルが 文庫本とテスト盤シングルのバザーをやってて その中に有ったんです。確か200円だったと思います。アドレナリン上がりましたよ。ラッキーでした。

2014/06/12 (Thu) 22:41 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>デューク中島さん

移民の歌のグラモフォン盤はともかくテスト盤ってのが凄いっす。モノコレクター諸氏は欲しがりそうですねぇ…。

2014/06/14 (Sat) 14:32 | EDIT | REPLY |   

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