Led Zeppelin - Live In Paris 1969
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Led Zeppelin - Led Zeppelin [DX Edition] Live In Paris 1969
![Led Zeppelin 1 [DELUXE EDITION 2CD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41-PHCKJA6L.jpg)
嬉しいねぇ〜Led Zeppelinのデラックス・エディションシリーズのリリース♪オリジナルアルバムの音質改善盤ってのはそんなに興味ないけど新たなマテリアルの登場はもうどんどん出してくれって感じ。ライブ40枚組でも良いです、ホント。ところが今回の再発シリーズではライブマテリアルからアウトテイクス、未発表曲と現存している素材をきちんとジミー・ペイジが監修してリリースしてくるという快挙、このシリーズの最後にはきっととんでもないブツまでもがリリースされるに違いないと踏んでいるが、まずは初期三枚から存分に堪能していこう。一気に出さないである程度の枚数で出してくれるのも嬉しくて、じっくり聴き込めて聴きこんで…飽きる頃に多分次のリリースが待ってるという算段だとありがたい。ただ,ジミー・ペイジも今はフラフラしてるからまだ次の仕事に着手してないかもしれない。
さてさて、もちろん最初の「Led Zeppelin [DX Edition] Live In Paris 1969」からです♪ボーナスディスクは何だろ?なんて思ってたらそう来たか!とばかりの1969年10月10日のパリのライブ音源。コイツは2007年のZeppelin再結成時あたりでフランスのラジオ局が発掘してきたソースで比較的発見されてから新しい音源で、発掘された瞬間にアングラで出回って瞬く間に皆が所有する優良ライブ音源になったが、当初はラジオ放送ソースが出回ったので4箇所くらい…かな?で、フランス語のDJが曲に被ってたり、妙なリバーブによる音のイコライジングも施されていたバージョンで、どうにも…って感じだった。しばらくしたら放送前のオリジナルソースが発掘されてきて、生音源にDJなしの音源で重宝した。そんな経緯で40年経過してもこんな突然の発掘に驚いたものだが、そいつが今度はオフィシャルですか、と。個人的には4月のフィルモアとか入れてほしかったが、文句は言うまい。10月のパリのライブはこの年4回目のUSツアーのウォームアップ的な位置付けにあって、セカンドアルバム「Led Zeppelin 2」もあちこちで録音しながらの最中でもある。この頃だともうほぼ完了していたみたいね。そして、パリとこの後のロンドンのライブが知られているが、10月の頭からオランダを回ってパリ、ロンドンと肩慣らし、特筆すべきはオープニングの「Good Times Bad Times〜Communication Breakdown」の流れだろう。ここから始まってこの後のUSツアーでしか聴けないスタートでもあるので貴重度は高い。アングラモノでは冒頭部分の音がブレてたんだけどオフィシャル盤はさすがに修復してあって文句なしの迫力で聴けます。
貴重度はともかくながら何と言ってもロバート・プラントの超獣的スクリーム!に悶絶。Led Zeppelinがなんでまたそんなに怪物的なバンドになったんだ?と思う人はコイツを聴けばわかる。別にこのスクリームが全てじゃないけど当時のリスナー達にとってこんなのが出て来たらそりゃアンタ、ぶっ飛ぶでしょ。しかも続く「I Can't Quit You, Baby」への流れとジミー・ペイジのギターソロの迫力とロバート・プラントの雄叫び…、このヘンでLed Zeppelinわからんな〜って人いたらもう聴かない方が賢明(笑)。いやいや、大音量でぶっ飛ぶくらいで聴いてみてほしいね、このパワー。まだ二十歳頃の連中のがむしゃらにエネルギーを発散して突っ走るライブ、もう二度と誰も真似できない、そんなとんでもない熱気とパワー、ロックって何?みたいな疑問に一発で応えます、確実に。ガラリと変わって「Heartbreaker」の何ともオリジナリティ溢れるリフとギターソロのアレンジに強烈なリズム隊が絡む、セカンド・アルバムから唯一の先行曲として頻繁にライブでプレイされた曲だけど、もう言うことなしに完成しているのは言わずもがな。「幻惑されて」は既にアルバムからはかけ離れた世界へと突入、圧倒的なライブパフォーマンスを堪能できるフロント二人のアグレッシブな姿勢、そしてリズム隊のスリリングな駆け引きと言うことなし、楽曲の長さは集中して聴いてしまうこの曲の熱気に押されて一瞬で過ぎ去っていく…とは言いすぎだけど、もう展開とか分かってるから更に曲の進みが早いワケ。アクションまで見えるもん(笑)。オススメは「Super Show」の一幕ですね。そして一息、この頃はまだジミー・ペイジバンドだった事が分かるが、ギターインスト曲をボンゾと…、ヤードバーズ時代からやってる「White Summer」と「Black Mountain Side」の融合バージョン、これも好きだな。椅子に座ってパンダギター抱えて弾くんだよ。シド・バレットも使っていたあのギター、決して良い音じゃないけどこのギターじゃないと出せない味わいの音色で、自分も持ってたけど、コレ、どんだけマーシャルでフルテンにしても歪まないの。歪まないギターってあるのか、と驚いたくらいで、単音では歪むんだけどいわゆるディストーション的に綺麗には歪まなくて、ヘンなの〜って思った。もっともそんなに使いこなしてなかったからアレだけど。それにしてもこの時点でのこのギターテクニックと創造性はパクリとかなんとか言われても、これだけの世界を作れるのは他にはいないワケだから凄いんだよ。そして超ブルース曲の「You Shook Me」へ進み、これもまたロバート・プラントお得意の雄叫び絶叫コースとテレキャスを抱えるジミー・ペイジとの見せ場満載のプレイ、曲だけ聴くとこんなボーカルでブルースとか合わないだろ、と思うけどエネルギーとパワーで異次元空間へと突入させることでZeppelinの世界になっている。当時は出来ることを一生懸命演ってただけだろうが、既にその時点で完成された世界へ。そしてアングラモノでは聴けなかった「Moby Dick」が入ってるのが嬉しい。ドラムソロ曲だと「Pat's Delight」なんてのを演ってたんだけどここでは「Moby Dick」になってる。うん、ボンゾ驚異的。アングラモノよりも半分の長さの収録しかないのが残念だけど、迫力満点に聴けるから良しとしたい「How Many More Times」のアップテンポバージョンからもう何でもありのロックメドレー、当時の真骨頂の世界、あまり注目されないカバーソングながら初期Zeppelinの全てが聴ける一曲で、本人たちも随分気に入ってプレイしていたみたい。バンドパワーも個人もアドリブもそして好きな曲をいくらでも交えて楽しめるというのもあって、しかも全員が全員そんな感じなので楽しんでたみたい。そりゃ聴いてる方も楽しいし、しかもバンドのパワーがそのままぶつけられるんだからぶっ飛ぶわけだ。
ジミー・ペイジがこのパリのライブをチョイスしたのは当たりだろうなぁ。8月のテキサスポップフェスとかもありだったろうけど、勢いだけからちょっと熟成してきたこっちの方が新鮮だったのかも。これより前だと「The Train Kept A Rollin'」からのスタートが多くてZeppelinとしては未発表だしなぁ(笑)。多分本人も聴いてて熱くなったんだろうというのは容易に想像がつくし、それだけに自信を持ってリリースしているだろう。小うるさいロバート・プラントもこれなら文句言わずにOK出したのも納得ってなもんだ。しかし、これ、全編テレキャスだと思うけど…この後のUSツアー中に59年レスポールを手に入れたんじゃなかったっけ?忘れたけどその辺だったと思う。そんな事も楽しみながら映像を目の前で想像しながらひたすらにライブを楽しむ、やっぱりとんでもないバンド、ロックのエネルギーの塊、最高峰です。45年くらい前のライブだが(笑)。
![Led Zeppelin 1 [DELUXE EDITION 2CD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41-PHCKJA6L.jpg)
嬉しいねぇ〜Led Zeppelinのデラックス・エディションシリーズのリリース♪オリジナルアルバムの音質改善盤ってのはそんなに興味ないけど新たなマテリアルの登場はもうどんどん出してくれって感じ。ライブ40枚組でも良いです、ホント。ところが今回の再発シリーズではライブマテリアルからアウトテイクス、未発表曲と現存している素材をきちんとジミー・ペイジが監修してリリースしてくるという快挙、このシリーズの最後にはきっととんでもないブツまでもがリリースされるに違いないと踏んでいるが、まずは初期三枚から存分に堪能していこう。一気に出さないである程度の枚数で出してくれるのも嬉しくて、じっくり聴き込めて聴きこんで…飽きる頃に多分次のリリースが待ってるという算段だとありがたい。ただ,ジミー・ペイジも今はフラフラしてるからまだ次の仕事に着手してないかもしれない。
さてさて、もちろん最初の「Led Zeppelin [DX Edition] Live In Paris 1969」からです♪ボーナスディスクは何だろ?なんて思ってたらそう来たか!とばかりの1969年10月10日のパリのライブ音源。コイツは2007年のZeppelin再結成時あたりでフランスのラジオ局が発掘してきたソースで比較的発見されてから新しい音源で、発掘された瞬間にアングラで出回って瞬く間に皆が所有する優良ライブ音源になったが、当初はラジオ放送ソースが出回ったので4箇所くらい…かな?で、フランス語のDJが曲に被ってたり、妙なリバーブによる音のイコライジングも施されていたバージョンで、どうにも…って感じだった。しばらくしたら放送前のオリジナルソースが発掘されてきて、生音源にDJなしの音源で重宝した。そんな経緯で40年経過してもこんな突然の発掘に驚いたものだが、そいつが今度はオフィシャルですか、と。個人的には4月のフィルモアとか入れてほしかったが、文句は言うまい。10月のパリのライブはこの年4回目のUSツアーのウォームアップ的な位置付けにあって、セカンドアルバム「Led Zeppelin 2」もあちこちで録音しながらの最中でもある。この頃だともうほぼ完了していたみたいね。そして、パリとこの後のロンドンのライブが知られているが、10月の頭からオランダを回ってパリ、ロンドンと肩慣らし、特筆すべきはオープニングの「Good Times Bad Times〜Communication Breakdown」の流れだろう。ここから始まってこの後のUSツアーでしか聴けないスタートでもあるので貴重度は高い。アングラモノでは冒頭部分の音がブレてたんだけどオフィシャル盤はさすがに修復してあって文句なしの迫力で聴けます。
貴重度はともかくながら何と言ってもロバート・プラントの超獣的スクリーム!に悶絶。Led Zeppelinがなんでまたそんなに怪物的なバンドになったんだ?と思う人はコイツを聴けばわかる。別にこのスクリームが全てじゃないけど当時のリスナー達にとってこんなのが出て来たらそりゃアンタ、ぶっ飛ぶでしょ。しかも続く「I Can't Quit You, Baby」への流れとジミー・ペイジのギターソロの迫力とロバート・プラントの雄叫び…、このヘンでLed Zeppelinわからんな〜って人いたらもう聴かない方が賢明(笑)。いやいや、大音量でぶっ飛ぶくらいで聴いてみてほしいね、このパワー。まだ二十歳頃の連中のがむしゃらにエネルギーを発散して突っ走るライブ、もう二度と誰も真似できない、そんなとんでもない熱気とパワー、ロックって何?みたいな疑問に一発で応えます、確実に。ガラリと変わって「Heartbreaker」の何ともオリジナリティ溢れるリフとギターソロのアレンジに強烈なリズム隊が絡む、セカンド・アルバムから唯一の先行曲として頻繁にライブでプレイされた曲だけど、もう言うことなしに完成しているのは言わずもがな。「幻惑されて」は既にアルバムからはかけ離れた世界へと突入、圧倒的なライブパフォーマンスを堪能できるフロント二人のアグレッシブな姿勢、そしてリズム隊のスリリングな駆け引きと言うことなし、楽曲の長さは集中して聴いてしまうこの曲の熱気に押されて一瞬で過ぎ去っていく…とは言いすぎだけど、もう展開とか分かってるから更に曲の進みが早いワケ。アクションまで見えるもん(笑)。オススメは「Super Show」の一幕ですね。そして一息、この頃はまだジミー・ペイジバンドだった事が分かるが、ギターインスト曲をボンゾと…、ヤードバーズ時代からやってる「White Summer」と「Black Mountain Side」の融合バージョン、これも好きだな。椅子に座ってパンダギター抱えて弾くんだよ。シド・バレットも使っていたあのギター、決して良い音じゃないけどこのギターじゃないと出せない味わいの音色で、自分も持ってたけど、コレ、どんだけマーシャルでフルテンにしても歪まないの。歪まないギターってあるのか、と驚いたくらいで、単音では歪むんだけどいわゆるディストーション的に綺麗には歪まなくて、ヘンなの〜って思った。もっともそんなに使いこなしてなかったからアレだけど。それにしてもこの時点でのこのギターテクニックと創造性はパクリとかなんとか言われても、これだけの世界を作れるのは他にはいないワケだから凄いんだよ。そして超ブルース曲の「You Shook Me」へ進み、これもまたロバート・プラントお得意の雄叫び絶叫コースとテレキャスを抱えるジミー・ペイジとの見せ場満載のプレイ、曲だけ聴くとこんなボーカルでブルースとか合わないだろ、と思うけどエネルギーとパワーで異次元空間へと突入させることでZeppelinの世界になっている。当時は出来ることを一生懸命演ってただけだろうが、既にその時点で完成された世界へ。そしてアングラモノでは聴けなかった「Moby Dick」が入ってるのが嬉しい。ドラムソロ曲だと「Pat's Delight」なんてのを演ってたんだけどここでは「Moby Dick」になってる。うん、ボンゾ驚異的。アングラモノよりも半分の長さの収録しかないのが残念だけど、迫力満点に聴けるから良しとしたい「How Many More Times」のアップテンポバージョンからもう何でもありのロックメドレー、当時の真骨頂の世界、あまり注目されないカバーソングながら初期Zeppelinの全てが聴ける一曲で、本人たちも随分気に入ってプレイしていたみたい。バンドパワーも個人もアドリブもそして好きな曲をいくらでも交えて楽しめるというのもあって、しかも全員が全員そんな感じなので楽しんでたみたい。そりゃ聴いてる方も楽しいし、しかもバンドのパワーがそのままぶつけられるんだからぶっ飛ぶわけだ。
ジミー・ペイジがこのパリのライブをチョイスしたのは当たりだろうなぁ。8月のテキサスポップフェスとかもありだったろうけど、勢いだけからちょっと熟成してきたこっちの方が新鮮だったのかも。これより前だと「The Train Kept A Rollin'」からのスタートが多くてZeppelinとしては未発表だしなぁ(笑)。多分本人も聴いてて熱くなったんだろうというのは容易に想像がつくし、それだけに自信を持ってリリースしているだろう。小うるさいロバート・プラントもこれなら文句言わずにOK出したのも納得ってなもんだ。しかし、これ、全編テレキャスだと思うけど…この後のUSツアー中に59年レスポールを手に入れたんじゃなかったっけ?忘れたけどその辺だったと思う。そんな事も楽しみながら映像を目の前で想像しながらひたすらにライブを楽しむ、やっぱりとんでもないバンド、ロックのエネルギーの塊、最高峰です。45年くらい前のライブだが(笑)。
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