Pavlov's Dog - Pampered Menial

7 Comments
Pavlov's Dog - Pampered Menial (1975)
Pampered Menial

 ロックにフルートって何となくいるようであまり思い付かない。味付け的にフルートを用いる例は多いと思うけどバンドメンバーでフルート吹きがいて常時それを活かすみたいなのってあんまり無いんじゃないかな…。んでも、何となく引っ掛かってて…あ、そういえば、と思い出したんでもうかなり聴いていないバンドを聴いてみるかと引っ張り出す。

 1975年にリリースされたPavlov's Dogというバンドのファーストアルバム「Pampered Menial」。この人達ってアメリカのバンドだったんだ?ってのを先ほどネットで見てて知った次第。いや〜、あんまり気にしなかったけど多国籍バンドかな〜くらいに思ってたからちょっと驚いた。音を聴いた事のある人は割とそう思うんじゃないだろうか?でも、今言われてみればアメリカなのかも…くらいには感じる?いや、自分にはないな、それ。…とそんくらいちょっと変わり者なバンドでして、カテゴライズすればハードロックともプログレとも言える音ですが、ものすごいクセのある歌声に耐えられるかどうかが肝になるね(笑)。ラッシュのゲディ・リーが行ける人は大丈夫だろうけど、それくらいアクが強くて7人編成の楽器の音色が多彩なバンド。それでいて割と聴きやすい旋律を奏でているのが見事。

 冒頭の「Julia」が印象的だけど、アルバム全体を通して染み出てくるメロトロンの哀愁と超個性的なボーカルによるマイナーなメロディが心地良く響く。バンドはもちろんかなり演奏力あるしバリエーション豊かな音色と展開で飽きさせること無くアルバム全編を聴かせてくれるんで、隠れた名盤として語られる事が多いのに納得。どこか映画音楽を聞いているような感触にすらなるけど、食感的にはフランスのタイフォンとかイタリアのプログレバンド的な仰々しい展開がツボで、聴かなきゃ損じゃね?くらいの作品です。まぁ、騙されたかなと思って聴いてみるとハマるんじゃなかろうか。

At the Sound of the Bell
Pavlov's Dog
Sony Australia (1988-12-05)
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フレ
Posted byフレ

Comments 7

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kazz_asai  
条件反射

たしか当時この1stは最初国内盤が出なくて、2ndが先に発売されたと記憶しています。
そちらはビル・ブラッフォードの参加が強調されていましたね。
ちょうどジャーニーやカンサスがそろそろ注目され出した時期で、アメリカにもプログレありという認識が高まってきた頃ですね。モノクロのジャケットに惹かれるところがあって私も買いましたが、せっかくの繊細なアレンジと叙情的なメロディよりも、ハイトーンなのに叫ばず囁くようなVoがとにかく印象に残る作品でした。

2014/06/05 (Thu) 20:36 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>kazz_asaiさん

条件反射…はい(笑)。
何ともバランスの悪いバンドな感じで…、でも面白みあるし美しさもあるし、なかなか…な気がしました。

2014/06/07 (Sat) 00:02 | EDIT | REPLY |   
akakad  

メインじゃないですけど一応Trafficの固定メンバーにフルートがいましたね

2014/06/07 (Sat) 17:53 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>akakadさん

Traffic…つまらんから記憶から飛んでました(笑)。

2014/06/09 (Mon) 20:32 | EDIT | REPLY |   
akakad  

つまらんといいたくなるの分かります
持ち上げられてる初期の作品は確かに何故か退屈です
よく問題作扱いされるShoot Out at the Fantasy Factory以降の作品は大好きですけれども

2014/06/09 (Mon) 22:23 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>akakadさん

好みですからねぇ〜(笑)。

2014/06/14 (Sat) 14:31 | EDIT | REPLY |   
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2018/05/23 (Wed) 09:40 | EDIT | REPLY |   

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