Pavlov's Dog - Pampered Menial

ロックにフルートって何となくいるようであまり思い付かない。味付け的にフルートを用いる例は多いと思うけどバンドメンバーでフルート吹きがいて常時それを活かすみたいなのってあんまり無いんじゃないかな…。んでも、何となく引っ掛かってて…あ、そういえば、と思い出したんでもうかなり聴いていないバンドを聴いてみるかと引っ張り出す。
1975年にリリースされたPavlov's Dogというバンドのファーストアルバム「Pampered Menial」。この人達ってアメリカのバンドだったんだ?ってのを先ほどネットで見てて知った次第。いや〜、あんまり気にしなかったけど多国籍バンドかな〜くらいに思ってたからちょっと驚いた。音を聴いた事のある人は割とそう思うんじゃないだろうか?でも、今言われてみればアメリカなのかも…くらいには感じる?いや、自分にはないな、それ。…とそんくらいちょっと変わり者なバンドでして、カテゴライズすればハードロックともプログレとも言える音ですが、ものすごいクセのある歌声に耐えられるかどうかが肝になるね(笑)。ラッシュのゲディ・リーが行ける人は大丈夫だろうけど、それくらいアクが強くて7人編成の楽器の音色が多彩なバンド。それでいて割と聴きやすい旋律を奏でているのが見事。
冒頭の「Julia」が印象的だけど、アルバム全体を通して染み出てくるメロトロンの哀愁と超個性的なボーカルによるマイナーなメロディが心地良く響く。バンドはもちろんかなり演奏力あるしバリエーション豊かな音色と展開で飽きさせること無くアルバム全編を聴かせてくれるんで、隠れた名盤として語られる事が多いのに納得。どこか映画音楽を聞いているような感触にすらなるけど、食感的にはフランスのタイフォンとかイタリアのプログレバンド的な仰々しい展開がツボで、聴かなきゃ損じゃね?くらいの作品です。まぁ、騙されたかなと思って聴いてみるとハマるんじゃなかろうか。
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