Cressida - Trapped in Time

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Cressida - Trapped in Time (1969)
Trapped in Time

 90年代はオールドバンドのCD復刻が盛んで、とにかく何でもCDになりつつあった。マスターとかどうでも良くてレコードからCDに落としてみたり、シングルなどをボーナストラックに加えて出してきたりとそれはそれでかなり楽しかったものだ。後半になってくると発掘音源や未発表ライブ音源なんてのがいくつも出されてきたりして、一体何なんだ?ってくらいにアチコチのバンドのそんな珍しい音源がリリースされて、到底全部を追いかけるのが不可能になってきた時代だったなぁ。00年代あたりからはリマスターだの何だのと音やジャケットの深みを追求する方向に進んでって、そのうちデモテープやスタジオアウトテイクなんかがボーナストラックに加えられたりするようになっなった。その辺りで、何だかもう…って感じになってったけど、それでもいくつかは未発表音源や未発表ライブに感動したものもあった。本日紹介の音源は最近なのか、出てたのも知らなかったけどやっぱ気になったので…。

 Cressidaという英国B級バンドとして知られている…かもしれないバンドのデビュー前の1969年のデモテープを発掘した「Trapped in Time」というアルバム。いや〜、こんなのあるんだなぁ…。デモテープって事はそれなりにどこかで録音してレコード会社に持ってったりしたんだろうけど、この時代にそんなことをしていたってのもなかなか…。ライブ音源じゃなくてきちんとしたデモテープなんだから恐れ入る。Cressidaってバンドはしっかりと自分たちの音楽性と方向性を持って活動しようとしていたバンドだったと言うことがわかる記録音源だね。

 んで、聴いてみるのだが、これがまた想像通りにとってもチープで嬉しくなってきた。でもね、あのCressidaの特徴でもあるオルガンサウンド中心のちょっとヘンなポップ調な音は最初期から健在で、歌も曲も時代を考えればかなり良質な部類に聞こえるし、デモテープだけど発掘音源でリリースします、ってのもわかるくらいのレベルな作品。B級フレイバーたっぷりなダサさが実によろしい。ギターもチープだけどきらりと光るフレージングがあったり、デモテープとは思えないくらいの完成度を誇る作品でもある。いいねぇ、これ。長々と続けられる曲はほとんどなくて、割とキャッチーに60年代風プログレ風ロックを聴かせてくれる代物。この時代のエネルギーを感じる好盤。

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Cressida
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フレ
Posted byフレ

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kazz_asai  
商売上手

Trapped In Timeなんて期待をあおる題名にまず負けました…ということで、この作品も持っています。
資料としては貴重なのは言うまでもありません。しかし、聴いたときはそれほど満足を得られませんでした。
やっぱりそれほど、彼らの1stが完成された音だったということなのでしょうね。
でもこういう企画盤に何でも飛びついてしまうのは、もはや止められません。
こうしてライブラリは肥大の一途を辿っていくのでした…(笑)

2014/05/03 (Sat) 20:03 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>kazz_asaiさん

やっぱりこのヘンの音には飢えてるってのかね、まだあるんですよ、きっと。
ダメってわかってても…(笑)。

2014/05/09 (Fri) 22:48 | EDIT | REPLY |   

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