British Lions - Trouble With Women

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British Lions - Trouble With Women (1980)
Trouble With Women

 バンドの崩壊劇後には様々なパターンがあって、それが次なる成功へのステップになることもあれば表舞台では目立つことなく裏方になっていくとかシーンから消えていくケースも多数。実際どんだけカネ稼げてるのかなぁとか思うけど、そのヘンはあまり知る必要もないってことにして夢だけを追い続けているんですが…、結構成功している人と消えていく人って半々くらいなのかもしれないな、なんて思う。近年でも昔何とかのバンドにいてね、とかって人が名前出してやってたりするし、一回のリスナーからすると、まだやってたんだ〜、とか思うことも多いもんな。

 British Lionsってバンドの幻のセカンド・アルバム「Trouble With Women」なんてのを…。1980年リリースだからファーストの「British Lions」から3年後の作品ってことになるが、経歴がよくわからなくて、昔はBritish Lionsって一枚しか出てなかったって言われてたんだけどこんなのあったんだね。今CDで入手できるのはジャケットが違うみたいでレコード時代はもっと曲少なくてシンプルなジャケットだったらしいが。今の時代となってはそういうのもどうでもいいのかもしれんが、とんでもない数のボーナストラックが入っててなんかこんなマイナーなバンドなのに集大成的になっているという代物。どんだけ聴くかってのはちょっと疑問だけど、まぁ、コレクション的にはいいか、ってな話。

 Mott The Hoopleからミック・ラルフスが抜けて、更にイアン・ハンターが抜けてしまったけどバンドそのものはオリジナルメンバーに戻ったとも言える感覚だったのか、しばらくはモット名義で頑張ってみたがそりゃ無理だ、ってことで消滅。そして新たにMedicine Headのジョン・フィドラーをボーカルに迎え入れて組んだバンドがBritish Lionsというバンドなワケで、キャリア的には悪くないし皆が皆それなりに意思を持ったバンドだったとは思うが、もちろんセールスは芳しくなくオールドタイムなロックを奏でるバンドにしか思われずにひっそりと…って事だと思ってたが、この「Trouble With Women」なんてのが出てたんで、ちょっと期待したけど…、まぁ、メロウなロックです、所詮。ちょっと毒気があるとかゴツさがあるとか何かあればもうちょっとイケたかもしれんけど、一番中途半端な路線に落ちていってしまったんかな〜と。しかし、今じゃiTunesでは1978年のライブとかリリースされてるし…。





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フレ
Posted byフレ

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クリタカ  
MOTT THE HOOPLEの終焉

 店頭でバンド名とジャケに魅せられ即購入。結構な出来映えで掘り出し物とほくそえんだ1st。インナーのメンバーを見てMOTTの改名バンドと知ってまたまたビックリ。「シンガーが変わってもなかなかやるなぁ~」なんて思っていたらいつの間にやらいなくなっていました。1980年当時よもや2ndが出ているなんて夢にも思いませんでした。それから20年も経って、あの発掘王の英Angel Airから「幻の2nd」として出た時ゃあ嬉しかったですねぇ・・・実際聴くまでは(笑)。
 期待で胸ふくらませて聴きましたが・・・「へっ?」っという印象でした。何かの間違いかと二回、三回と聴き直しても薄味でガッカリ。ニューウェイヴ風味のフィッシャーの鍵盤音が悪いのか?レイのギターがへタッピーなのか?リズム隊がモタってるのか?はたまた楽曲がどうしようもないのか?答えはいずれも「ノー」。コレを駄作におとしめた下手人はジョン・フィドラーです。彼の「覇気のない歌い方」これに尽きます。1stではそんな印象はなかったですがねぇ。そういえばフィドラーはYARDBIRDSの連中が再編したBOX OF FROGSでもヤル気のない歌を披露していたのを思い出しました。
 MOTT THE HOOPLEとその関連の作品群にはどれも相当思い入れがありますが、最後にコレかと情けない気持ちになりましたね。いささか辛辣で使いたくない形容ですが「なれの果て」というのがピッタリな悲しい一枚です。

2014/04/01 (Tue) 20:22 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>クリタカさん

「なれの果て」…、何事にも終焉はあるしそれが美しいワケもないし、ある意味「らしい」かもしれないですね。

2014/04/06 (Sun) 20:13 | EDIT | REPLY |   

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