Humble Pie - Humble Pie

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Humble Pie - Humble Pie (1970)
Humble Pie

 昔のレコードってこんなにボーカルが埋もれ気味な録音が多かったっけ?って思うくらいにそんなアルバムにばかりぶち当たる。自分が聞いている環境の問題だろうか?いや〜、スピーカーで聞いてもヘッドフォンで聴いても奥に引っ込んでるんだからきっとそういう録音なんだろうと。昔みたいに爆音でロックを聴くって事も少なくなってきたし余計にボーカルの埋もれ具合が気になるのだが、そんなことを思って聴いていた本日のお題。

 1970年リリースのハンブル・パイ三枚目のアルバム「Humble Pie」。イミディエイト倒産後AA&Mに移っての最初のアルバムってことでバンド名がタイトルになったってことらしいが、ジャケットのインパクトは結構ありますな。好き嫌いは分かれるけど、なんだこりゃ?みたいなのはあるでしょ。んで、レコードに針を落としてみれば更に「なんじゃこりゃ?」な音が飛び出してきます(笑)。何ともヘヴィーでブルージーなスティーブ・マリオットの腹の底から絞り出してきたかのようなとんでもない歌声とこれでもかっつうくらいに重いスタイルのプレイを披露してリスナーにバンドの変化を植え付けている姿とも言う感じがインパクト絶大。ハンブル・パイの中でもこういう重さを持った曲ってのは他にないんじゃないだろうか。ブルースとかの重さを持った曲は多数あるけど、この「Live With Me」の重さはちょいと違う。自分は好きだけど何曲も聴けないねぇ〜。そんなリスナーへのプレッシャーを考えてか、軽い曲とヘヴィー系の曲が交互に収録されている。その分軽い曲もほっとする感が高まって評判良くなるし。その辺はまだカントリー系な古きハンブル・パイの良さを引きずった音が多くて特別に目新しいモンでもない。

 そうだよなぁ、ピーター・フランプトンなんだもんなぁ…、その2枚看板がキチンと機能していた唯一のアルバムかもしれないな、この「Humble Pie」って。ライブの凄まじさには敵わないけど、オリジナルアルバムの中では実はフランプトン時代では一番の作品じゃないかな。今の時代にハンブル・パイってどんだけ聴かれるのかわからないけど、ジャケットのイマイチ感で聞かないのは損だね(笑)。しかし重い曲は重いなぁ、ほんと。最近こういう重さが疲れてきたかも…。



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フレ
Posted byフレ

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デューク中島  
大地と海の歌

が 邦題でした。言いふるされた事ですが、初期二枚から ガラリと方向転換して、ブレイクのきっかけとなった作品です。最初は、こっちの方が好きでしたけど、時が流れるにつれて、ROCK ONの方が良いと感じるようになりました。ピーター フランプトンが ハードなギターを弾くってのが、うれしい驚きだったです。

2014/03/26 (Wed) 23:11 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>デューク中島さん

このバンドも割と奥深いトコありますね。自分はまだまだ抑え切れてないかなぁ。

2014/03/30 (Sun) 20:51 | EDIT | REPLY |   

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