Synanthesia - Synanthesia

2 Comments
Synanthesia - Synanthesia (1969)
Synanthesia

 昔々に発売されてそれこそ擦り切れるまで…とは言わないけどボロボロになるまで読み尽くしたロック本なんてのが幾つかあって、その内のひとつが英国ロック本なんだけどさ、アルバムジャケットと簡単な解説が書かれててそりゃもうレコード探すのに持ってくワケにいかないから全部覚えるワケ…っても別に教科書みたいに覚えようって気もないから何度も何度も読み直したり気に入りそうなのを覚えておくとかして段々覚えちゃうんだけど、このヘンが欲しいな、って思ってレコード屋行った時にそれとは違うけどあの本で見たことあるジャケットのレコードを発見してしまった時に知識が頭に入ってないとどうしようもなくってさ、もう、買っちゃうしかない?それともまた出直す?みたいなのがあるワケ。今じゃ考えられないでしょ?でもねぇ、そういうモンだったんだよ。もちろんそれで良かった時もあれば後悔する時もあるんだけど…、おかげで今でも大抵ジャケットで覚えている。

 1969年にリリースされた「Synanthesia」というバンドの唯一作はジャケットだけは覚えてたけど全然入手できないアルバムで、オリジナルなんか見たことないしCDでも全然出なかったんじゃないかな…、その内気にしなくなって忘れてしまっていたけど今回サイケフォーク系って何かないかな〜と探している時にぶち当たった。へぇ〜、今は普通にCD手に入れられるんだ、ってのが最初の感想。んで、聴いてみると…昔ならもうちょっとハマったかもしれないけどこういう音だったんだなぁ…と。サイケ部分はさほどでもなくってシンプルにフォークギター中心の歌モノアルバムみたいな感じで、その他楽器も幾つか入ってるしカラフルではあるけど大枚叩いて買う価値が有るほどの作品だったとは思えないな、今は。昔ならそれでも一生懸命聞いていいところ探したと思う(笑)。

 ただねぇ、こういう音世界ってハマるとハマるし、誰でも出来るもんじゃないし、歌メロ聴いててもキンクスのレイ・デイヴィス並みの才能があるんじゃないかってメロディ書いてるし、フルートとかオーボエとか良い感じでアクセントになってるから綺麗なバンドの音です。本気でロックだぜ、ってんじゃないけど英国フォークからしか出て来ないであろう音。セプテンバー・プロダクション絡みってのもあってか良質なフォーク世界が聴けます。しかし…良い時代だ。





関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 2

There are no comments yet.
茶  

ROLLING AND TUMBLING は、ブルースのあれかと思ったら、デビュー当時のアル・ステュアートにクリス・ウッドがバックをつけたような、美しくもはかなげな歌なんですね~♪

2014/03/25 (Tue) 00:32 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>茶さん

この頃同名タイトルつけるのってなかなか大胆だと思いますが多分あまり考えてなかったんでしょうね(笑)。

2014/03/30 (Sun) 20:49 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply