Faster Pussycat - Wake Me When It's Over
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Faster Pussycat - Wake Me When It's Over (1989)

音楽的にジャンル分けってのは対話をする以上は必要なものだと思うんだが、そういうカテゴライズでバンド名を当てはめて記憶していくとどうにも宙ぶらりんになってしまうバンドがいくつも出てきて困る事もある。特にハードロックとヘヴィメタルの境目辺りとかロックンロールとブルースロックの境目辺りとかさ、細かく言えばブラックメタルとデスメタルの境目とかあるのかもしれないけど、そこまでは細分化しない前提でもちょいとイメージが異なる場合がある。または、最初のレッテルからどんどんとバンドが進化してった事で、実は全然異なる世界を奏でているのにレッテルが変わらないままというのもある。パンクなんてパンク/ニューウェーブなんて語られるようになっちゃたもんな…これはもちろんジョニー・ロットンやダムドの功績なのだが…。何故にそんなお話?ってのは今回のバンドが正にその境目かな?って思うから。
Faster Pussycatってアメリカのバンドで1987年にデビューしている。今回は1989年にリリースされた二枚目のアルバム「Wake Me When It's Over」ってのを挙げておこう。聴いてみて最初から、ハードロックなイメージのままだけど実はハードなR&Rを奏でているというバンドだったりするので、どっちかっつうとエアロスミス的な側面が強いバンド。その頃はLAメタル全盛期から時代が変わっていった頃だったのでGuns'n Roseとの対比バンドでもあって、それが故にR&Rバンドとしては語られなかったような…。ハードロック側面だよね。まぁ、間違ってはないが、今回聴いててこんなに普通にR&Rに近かったっけ?って思った。もちろんハードに歪んだ音でのR&Rだからハードロックの要素強いし、結構グルーブしてて…、意外とストレートにカッコ良かった。当時二枚目の「Wake Me When It's Over」はまったくもう聴かなかった時期だから全部は知らなかったもん。何曲か聴いたことあるな、くらいのはあったけど、割とカッコ良いんじゃない?くらいには思いました。モトリー・クルーやポイズン的な…それでいてエアロスミス的なブルースが根っこにある部分は感じるし、派手だし結構パーティバンド的だしウケただろうな。ただ残念なのはフックの聴いたロックがない、って事か。曲はよく出来てるしアレンジも見事にメジャー級の聴かせ方だしアルバム丸ごと見事な作品だが、それだけ…って感じ。それだけ、って、それが難しいんだから相当のレベルだけど。
やっぱアメリカのこういうのはする〜って抜けてっちゃうんだよねぇ。モトリー・クルーもそうだけどその場のパーティでオシマイ、みたいなのあるもん。ただ、聴けば楽しめるというのは良作でもある。事実聴いてるとノレるし面白い。でもそれはその場限りの空気でしかない…のは自分にとってアメリカのロックの大半がそういう空気なので、その辺が好きな人は好きだろうし、湿っぽいのが好きな人もいるだろうし、それぞれが楽しめりゃいいか、と思ってます。

音楽的にジャンル分けってのは対話をする以上は必要なものだと思うんだが、そういうカテゴライズでバンド名を当てはめて記憶していくとどうにも宙ぶらりんになってしまうバンドがいくつも出てきて困る事もある。特にハードロックとヘヴィメタルの境目辺りとかロックンロールとブルースロックの境目辺りとかさ、細かく言えばブラックメタルとデスメタルの境目とかあるのかもしれないけど、そこまでは細分化しない前提でもちょいとイメージが異なる場合がある。または、最初のレッテルからどんどんとバンドが進化してった事で、実は全然異なる世界を奏でているのにレッテルが変わらないままというのもある。パンクなんてパンク/ニューウェーブなんて語られるようになっちゃたもんな…これはもちろんジョニー・ロットンやダムドの功績なのだが…。何故にそんなお話?ってのは今回のバンドが正にその境目かな?って思うから。
Faster Pussycatってアメリカのバンドで1987年にデビューしている。今回は1989年にリリースされた二枚目のアルバム「Wake Me When It's Over」ってのを挙げておこう。聴いてみて最初から、ハードロックなイメージのままだけど実はハードなR&Rを奏でているというバンドだったりするので、どっちかっつうとエアロスミス的な側面が強いバンド。その頃はLAメタル全盛期から時代が変わっていった頃だったのでGuns'n Roseとの対比バンドでもあって、それが故にR&Rバンドとしては語られなかったような…。ハードロック側面だよね。まぁ、間違ってはないが、今回聴いててこんなに普通にR&Rに近かったっけ?って思った。もちろんハードに歪んだ音でのR&Rだからハードロックの要素強いし、結構グルーブしてて…、意外とストレートにカッコ良かった。当時二枚目の「Wake Me When It's Over」はまったくもう聴かなかった時期だから全部は知らなかったもん。何曲か聴いたことあるな、くらいのはあったけど、割とカッコ良いんじゃない?くらいには思いました。モトリー・クルーやポイズン的な…それでいてエアロスミス的なブルースが根っこにある部分は感じるし、派手だし結構パーティバンド的だしウケただろうな。ただ残念なのはフックの聴いたロックがない、って事か。曲はよく出来てるしアレンジも見事にメジャー級の聴かせ方だしアルバム丸ごと見事な作品だが、それだけ…って感じ。それだけ、って、それが難しいんだから相当のレベルだけど。
やっぱアメリカのこういうのはする〜って抜けてっちゃうんだよねぇ。モトリー・クルーもそうだけどその場のパーティでオシマイ、みたいなのあるもん。ただ、聴けば楽しめるというのは良作でもある。事実聴いてるとノレるし面白い。でもそれはその場限りの空気でしかない…のは自分にとってアメリカのロックの大半がそういう空気なので、その辺が好きな人は好きだろうし、湿っぽいのが好きな人もいるだろうし、それぞれが楽しめりゃいいか、と思ってます。
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