Page & Plant - Unledded



フロント二人さえいれば何かができるというのはコチラの二人でもまた証明されてしまった。ジミー・ペイジとロバート・プラント。もちろん敬愛して止まないレッド・ツェッペリンの二人だ。正に「強き二人の絆」って感じで1994年にMTVのアンプラグド出演依頼をきっかけにプラントのバンドにペイジが合流する形で実現した驚異のZep再結成に等しい出来事。しかもZep時代の楽曲…それもあまり陽の当たらなかった楽曲を大幅にアレンジすることで、即ち新たな息吹を送り込んで見事に昇華させたアレンジによる再演はさすがペイジのアレンジ力と世間を唸らせる仕上がりだったことは言うまでもない。
とにかくさ、ビデオ…否、DVD見てよ。感動すること間違いなしだから…ってこれは思い入れが深いからそう思うだけか?う~ん、冷静に見ていこう…。新曲群はモロッコでの撮影風景なんだけど、それにしたってリズムも新鮮だし、ペイジのギターも相変わらず、というか久々にペイジらしいリフで構成されたものでそれだけでも感動でしょ、それからいくつかはプロモーションビデオ風に作られているんだけど、ま、これは映像はともかく「No Quater」なんてさ、聴いてよ、これ。全くアレンジ違ってて、あの幻想的なメロトロンをぶち壊して更に良いアレンジが施されてるんだよ。しかも作った本人は参加してないのに自分たちで勝手にアレンジしちゃってさ、そういう図太いトコロもさすがだよ(笑)。「Thank You」とか「アナタを愛し続けて」とかはさ、Zep時代のライブのまま演奏しちゃってて、こんなにくっきりとペイジがレスポール弾いてるのをはっきりと見たのってこれが初めてだったから食い入るように見てフレーズをおさらいしてたもん。ああ、「Thank You」の後半のソロの方ね、特にさ、これ美しいじゃん?オルガンも含めて素晴らしい曲だからさ、ペイジのあのDメジャーのソロがこれまた綺麗でレコードバージョンとは全然違うんだけど凄くビシッと決まってるソロでさぁ、好きなんだよ。で、映像でくっきりはっきりしっかり見れて感激したね。「強き二人の絆」もスライドをこうやって弾いてるんだぁ、って。音でわかるけどさぁ、やっぱ見ちゃうと見惚れてるね。あぁ、名曲ばかり…。んで、この二人のプロジェクトで強調されているロックとは違う独特のリズム面が出てきたのが「Gallows Pole」あたりからだね。この曲の静と動は凄い。カラダが動かざるを得ないような展開とノリに繋がっていくしさ、こんな曲だっけ?Zepのを改めて聴いてみてもこっちの方がグルーブしてるってのは凄いぞ。本人達とは云え全盛期のZepのグルーブをある意味超えているってのはなかなかできるもんじゃない。でもこいつは凄いグルーブ。うん、最後まで目をそらさずに見ちゃうな。「俺の罪」か…、これもあの印象的なギターは全てそぎ落としてオリジナルのブルースバージョンに近い感じで収録してるけど、オベーションの音がさ、凄く特徴的に使われていてこれも「No Quater」みたいなアレンジになっていて、新たな生命を与えているね。これでボンゾのドラムなんかが入ってきたらもう「Kashmir」とのメドレーって感じ(笑)。
う~ん、感極まって書きすぎかもしれん。ちょっと休憩。
このプロジェクト、アルバム二枚出してるんだよね。セカンドもそれなりだったんだけどあんまり聴いてない。なんか、プラントのソロっぽくなっちゃってたからかな。期待しすぎだったんだろうけど。でも一般的な作品からしたら圧倒的に優れたアルバムだってことは間違いないけどね。
んでもって、おぉ…素晴らしき「When The Levee Breaks」…、甦った名曲。あのドラムを期待してはいけないが、それでもこの大胆で大らかな楽曲の持つスケール感の大きさが開花したって感じだね。「That's The Way」「Four Sticks」「Friends」「Kashmir」…このヘンからもう大曲の連発って感じでこの人達のスケール感の大きさを物語っている。どれもZep時代の単なるロックとは全く異なっていて、ホント、オーケストラと一緒にやって曲が思い切り伸びやかに羽ばたいているような素晴らしさを発していてさ、「Four Sticks」なんて地味な曲だったのがこんなに大きくなって、嬉しいよねぇ、そうやってまたZepを楽しめるようになれるんだから。「Kashmir」なんてさ、もう別の曲に等しいくらいのアレンジが施されているんだけど骨格は変わらないからホントに壮大なスケールに仕上がっていて、何が感動したかって、最後の最後で新たにリフが、しかもめちゃくちゃかっこいいリフが加わっているってトコよ。それだけで曲できるだろう、ってくらいかっこよくってさ、そういうのが簡単に出てきて使われるってのがジミー・ペイジってやっぱ凄い才能だなぁ、と。リズムとリフの不思議さもしっかりあって、Zep的。うん、感動的。
で、日本公演だよ、キミ。まさか生でZep(もどき)が見れるなんて思わなかったから感動したねぇ、ライブはもうZepそのままのスタイルでやる曲もそのままだしさ、多分一番ジミー・ペイジが楽しんでいたんだと思うけど、それがダイレクトに伝わってくる嬉しさだった。日本公演結構やったけど武道館のは全部行った。「Tea For One」や「Custard Pie」とかもあったし。ああ、ニュースステーションでの「天国への階段」は頂けなかったが(笑)。感動したなぁ…。一日だけ雨の日があって、なんとその日は最初が「Rain Song」から始まるという茶目っ気さもゆとりの証拠でしょ。あぁ…、もう一回、どころか何度でも見たい。とりあえず疑似Zep体験できたから良いか。このプロジェクトももう10年以上前の話だもんなぁ。
ん?何か書きすぎてる?まぁ、いいじゃないか。感動したんだから。ちょっと思い入れ深すぎるんだけどね♪
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