Blast Furnace - Blast Furnace

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Blast Furnace - Blast Furnace (1971)
Blast Furnace

 金曜の夜…以前は金曜の夜って楽しみだったし開放的だった事もあったが最近は全然関係ないな。開放的ってのはあるが、だから何するってんでもないしバカ騒ぎも減ってるし、不健全なトコにもあんまり行かなくなってるし、まぁ普通の暮らししてるとそうなるんで良いけど、もうちょっと何かワクワク感欲しいな。昔の言葉で言えば「サタデーナイト」的な気分になりたいもんだ。だからと言うワケじゃないが、いっその事逆説的にひねくれて出してみましたほぼ誰も知らないであろうコレクションです。

 不思議なのは未だにどこからも「ニッチなコレクションってどうやって知ることが出来るんですか?」って質問が無い事。皆知ってるのか大して気にしてないのか、まぁ、あまりそんなとこまで気にしてる人は多くないだろうからやっぱりスーパーニッチな世界のお話なんだろうなぁ。でも面白いのはマイナーなもん続くとブログのアクセスがやや上がるんだよ。因果関係あるかどうか知らんが、マイナーモンって情報少ないから何かしら読みたい人は漁るのかもなぁ…と自分もそうだし。今回のBlast Furnaceなんて日本語にしたら数件しか引っ掛からないし、その内のひとつは当の本人のTwitterなんだから、如何にWebでの情報がメジャーものに偏っているかだ。またはTwitterやFacebookばかりになってしまってブログやHPという本来の情報発信のデータベースが薄れてきているというつまらなさが露呈してしまった事か。海外のサイトもある程度決まったトコロばかりが引っ掛かるからデータが集約化されているのかもしれない。ただ、それは面白くないワケで、勝手気ままにリスナーが書いている方が多面的にその音盤の音が見えてくる事って多いしさ。ま、聞けよ、って話になってる時代だからさ。Youtubeあるし。それで何か書いてもしょうがないだろ、って方向なのかなぁ…。

 1971年にリリースされた唯一作、だと思うBlast Furnaceというデンマークのバンドの「Blast Furnace」という作品。かなりスタンダードなハードロック…自分には70年代初頭の、正にハードロック的なバンドにしか聴こえなくて、心地良い。オルガンやフルートなど多彩な側面も聴かせてくれるが、基本ハードロックにその要素が入ってきてて、それこそジェスロ・タルやユーライア・ヒープ辺りのゴチャゴチャ感。でも、様式美や一定の形を目指したハードロック、ロックの道を進みたいというようなニュアンスをヒシヒシと感じる好盤。ジャケットのヒゲモジャの人はメンバーではないらしい、ってのが裏ジャケ見ると分かるが、そういうヒネさ加減もよろしい。多分。ブルースに根ざすワケでもないし、こういうのはホントどこからどうなってハードロック路線だけが残されるのか、面白いよなぁ、北欧諸国のHRへの取り組みは、と毎回思う次第。

 またこれを流すとYouTubeの右側に似たようなマイナーなのがズラリと並んでて食指をソソるんだが、そっちに進むべきか否か…悩む。

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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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kazz_asai  
70年代北欧HR名作

70年代のデンマークは、他の北欧諸国に比べてあまりHRバンドの作品を目にしませんね。
Young FlowersとGasolinを除けば、The Old Man and SeaとかMosesとかHurdy Gurdyなど、一枚のみで終わったバンドが多いようです。
でもむしろ私はこういう一枚のみで終わったバンドの作品の方にひかれるものを感じます。
大きな夢を抱いていたであろう若者の、エネルギーと個性の醸成する一瞬の光輝をとらえた作品は、大家のそれらとは異質の生命力にあふれていて、たとえマイナーであろうと手をのばしてしまいますね。
…などと大義名分をふりかざしてしまいましたが、70年代HRを愛するがゆえの選択に過ぎません。
Keyの効果的な使用とJazzフィーリング、そして叙情的なFluを武器に巧みなメロディを駆使するBlast Furnaceも、やっぱり1度聴けば忘れられない魅力をたたえています。

2014/02/07 (Fri) 21:05 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>kazz_asaiさん

ん〜、また色々とコレクションに加えるバンド名が出てきました…

2014/02/09 (Sun) 19:01 | EDIT | REPLY |   

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