Uriah Heep - Wonderworld

今は2014年、70年代や80年代のロックなんてもう30年40年前のお話なワケだ。そこで自分も含めて大抵の書き方の中にはリリース当時は売れなかったとか名盤は何枚目で、とか書かれてたりするんだけどほとんどがその昔の時代から言ってること変わってないんだよ。時代変わって聴く人達も変化してって世代も増えて同じものばかりが評価される、好まれるってのもないだろ、いや、あるならそれはホントに世代を超えての名盤なんだろうけど逆に昔はさほどでもなかったけど、今は結構名盤なんじゃない?他が凄すぎて気付かなかっただけでしょ?みたいなのって多いハズ。B級バンドでも何で?ってのあるくらいだし…ってB級って書いてるだけで既に自分もそういう片棒を担いでいる気がするのだが、なるべく他の評判を気にしないように自分で聴いて楽しもう、うん、やっぱりね評判とか評価とかどっちでも良くって聴いて楽しむ。聞く前のきっかけとしては評判ってあるけど、やっぱ聴いてみてよ、とりあえず、って。
Uriah Heepの1974年のオリジナルアルバムとしては7枚目になる「夢幻劇」という作品。昔は結構な酷評だったんだが最近は割と好評みたいな感触…ネットでザラリと見た限りは、ですが。はて、自分的なイメージでは確かに下降気味の作品、バンドが崩壊する直前の作品で生来のUriah Heepらしさってのが少なかったという印象。こういう先入観がいかんですねぇ…、ホント。ブラック・サバス聴いてて、脳内で繋がってるのでUriah Heep聴きたいな、なんて思って取り出したんだけど、実態はどうだったっけ?みたいな部分あってほとんど手を伸ばしたことのないアルバムを聴いてみている次第。ロック道はまだまだ聴くべきもの、聴き倒しておかなきゃいけないバンドってのも多いです。
「夢幻劇」はアルバム冒頭から壮大なバラード…バラードってのか組曲っつうのか…結構スカされる展開で、やっぱりアルバム冒頭はガツンと、っていうのに慣れてるとこういうスカされ方は聴く側の心構えを何か違う方向に向けてしまう感じ(笑)。気を取り直して…って感じで次に進むんだが、おうおう…コイツは…うん、んで次…「は?」なんじゃこりゃ?ユーライア・ヒープって書いてあるよな?しっかしこんなにコーラスばかりだっけこのバンド?みたいに思ったり…クイーンだっけ?くらいのコーラスだけどこっちのが先です(笑)。まぁ、そんな感じで聴いてて最近は高評価になっているとかあったんだけど、自分的にはやっぱり思い描いているのとは違うなぁ〜ってのは変わらなかった。ゲイリー・セインのベースがスゲェな、とかハモンドやっぱいいな〜とかあるけど曲調がどうにも…ね。そういえばこの後のツアーでゲイリー・セインがお亡くなりになられたって事ですが…残念です。このベースもっと大きくしてブリブリやってくれたら別のバンドになってたろう。「夢幻劇」は確かに賛否両論ありうるアルバムだわ、これ、と納得した一枚。もちろん数曲はいいねぇ〜ってのあるけどさ…。
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