John Entwistle - Whistle Rymes
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John Entwistle - Whistle Rymes (1972)

バンドの中には色々な才能の持ち主がいたりするのが面白いし、だからこそぶつかり合うことも多くなるってなモンだが、大抵はその中でも飛び抜けた才能の持ち主がいて、みんなそいつについていくという感じになる。まぁ、名のあるバンドに当てはめてみれば一目瞭然だろう。その才能が2つも3つもある場合は大抵早い時期に解散したり抜けたりする。ところがその二番目の才能ってのはソロアルバムを出したりサイドバンドをやったりして好きなコトや自分の才能を確かめたりすることが多い。これもまた大抵は(笑)バンドとの比較=トップの才能との比較になってしまって「まぁまぁじゃない」で終わるものだ。
しかしそろそろリスナー側の聴き方を変えなきゃいけない。そろそろ…って何年経ってる?って話だけど、その人個人の才能をひとつのバンドやアルバムとして聴くべきだろうと。例えばバンド名や個人名なしでフラットに聴いた時に自分がその音を好きか、とかプレイが好みか、とかそういう基準にすべきでネームバリューを後回しにしてみるのがより良い方法かと。そんな事を改めて知らされたのが本日のお題。
ジョン・エントウィッスルのソロアルバム2枚目にして最高傑作「Whistle Rymes」。もちろんThe Whoのあのベーシストの、です。まぁ、ネームバリュー的に言うならばジョン・エントウィッスルとピーター・フランプトンが組んだバンドのアルバムとも言えるか。そこにゲストとしてジミー・マッカロックが参加しているから、ってな面もあるのだが、何よりもアルバムとしての統一性や出てくる音のあまりにも英国的なセンス、もちろんベースやギターも目立つのだが、それ以前に楽曲の面白さ、そしてジョン・エントウィッスルが弾くピアノがこんなに前面に出てきてて、立派にピアノ弾いてると言うのもソロアルバムでしか聴けない楽しみ。元々才能のあるミュージシャン、クリエイター、アーティストなのでピアノくらい弾けるだろうけど、The Whoの活躍が大きすぎてそんなこと誰も気にしなかったと言うか、ファン同士で話でもそこまで出て来ない。ソロアルバムだったらどれが良い、ってな話は出るけどそこまでで、ピアノのさ〜、とかあの曲が、までは行かない。ところが改めてこうして聞いていると、何と素晴らしい音世界なんだろうと感心ばかり。ピーター・フランプトンもまたマッチしてて哀愁あるギター弾いてるし、アルバム全体が何とも物悲しいストーリー仕立てってのもあってかとっても美しく怪しく聴き応えがあるアルバム。もちろん全編作詞作曲はジョン・エントウィッスルで歌も歌ってる。それもThe Whoの時の歌とは全然違う感じでの歌で、アルバム聞いてジョン・エントウィッスルの作品だ、ってすぐ分かる人はいないと思う。それくらい別世界でのアルバム。
1972年のリリース…即ちThe Whoがバリバリに活躍していた1971年頃の録音作なワケでツアーもやったり色々と忙しかったのだろうが、自分の曲があまり取り上げられるスペースの無いThe Whoフォーマットでは出来ない事をやり切ってる感じ。しかもThe Whoではやはりベーシストとしての力量を要求される方が多く、録音してしまったらレコーディングでも後はヒマって話もよく言っていたらしい。だからこその作品なのだろう、しかもジョン・エントウィッスルも創作意欲旺盛な時期で、タイミング良く傑作が出来上がったみたい。しかも丁度ヒマだったピーター・フランプトンもいたしね。一度騙されたと思って聴いてみると英国B級ロックよりは上質な音が聴けます。

バンドの中には色々な才能の持ち主がいたりするのが面白いし、だからこそぶつかり合うことも多くなるってなモンだが、大抵はその中でも飛び抜けた才能の持ち主がいて、みんなそいつについていくという感じになる。まぁ、名のあるバンドに当てはめてみれば一目瞭然だろう。その才能が2つも3つもある場合は大抵早い時期に解散したり抜けたりする。ところがその二番目の才能ってのはソロアルバムを出したりサイドバンドをやったりして好きなコトや自分の才能を確かめたりすることが多い。これもまた大抵は(笑)バンドとの比較=トップの才能との比較になってしまって「まぁまぁじゃない」で終わるものだ。
しかしそろそろリスナー側の聴き方を変えなきゃいけない。そろそろ…って何年経ってる?って話だけど、その人個人の才能をひとつのバンドやアルバムとして聴くべきだろうと。例えばバンド名や個人名なしでフラットに聴いた時に自分がその音を好きか、とかプレイが好みか、とかそういう基準にすべきでネームバリューを後回しにしてみるのがより良い方法かと。そんな事を改めて知らされたのが本日のお題。
ジョン・エントウィッスルのソロアルバム2枚目にして最高傑作「Whistle Rymes」。もちろんThe Whoのあのベーシストの、です。まぁ、ネームバリュー的に言うならばジョン・エントウィッスルとピーター・フランプトンが組んだバンドのアルバムとも言えるか。そこにゲストとしてジミー・マッカロックが参加しているから、ってな面もあるのだが、何よりもアルバムとしての統一性や出てくる音のあまりにも英国的なセンス、もちろんベースやギターも目立つのだが、それ以前に楽曲の面白さ、そしてジョン・エントウィッスルが弾くピアノがこんなに前面に出てきてて、立派にピアノ弾いてると言うのもソロアルバムでしか聴けない楽しみ。元々才能のあるミュージシャン、クリエイター、アーティストなのでピアノくらい弾けるだろうけど、The Whoの活躍が大きすぎてそんなこと誰も気にしなかったと言うか、ファン同士で話でもそこまで出て来ない。ソロアルバムだったらどれが良い、ってな話は出るけどそこまでで、ピアノのさ〜、とかあの曲が、までは行かない。ところが改めてこうして聞いていると、何と素晴らしい音世界なんだろうと感心ばかり。ピーター・フランプトンもまたマッチしてて哀愁あるギター弾いてるし、アルバム全体が何とも物悲しいストーリー仕立てってのもあってかとっても美しく怪しく聴き応えがあるアルバム。もちろん全編作詞作曲はジョン・エントウィッスルで歌も歌ってる。それもThe Whoの時の歌とは全然違う感じでの歌で、アルバム聞いてジョン・エントウィッスルの作品だ、ってすぐ分かる人はいないと思う。それくらい別世界でのアルバム。
1972年のリリース…即ちThe Whoがバリバリに活躍していた1971年頃の録音作なワケでツアーもやったり色々と忙しかったのだろうが、自分の曲があまり取り上げられるスペースの無いThe Whoフォーマットでは出来ない事をやり切ってる感じ。しかもThe Whoではやはりベーシストとしての力量を要求される方が多く、録音してしまったらレコーディングでも後はヒマって話もよく言っていたらしい。だからこその作品なのだろう、しかもジョン・エントウィッスルも創作意欲旺盛な時期で、タイミング良く傑作が出来上がったみたい。しかも丁度ヒマだったピーター・フランプトンもいたしね。一度騙されたと思って聴いてみると英国B級ロックよりは上質な音が聴けます。
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