Richard Thompson - Dream Attic

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Richard Thompson - Dream Attic (2010)
Dream Attic

 ちゃんと制覇しておかなきゃ、っていうアーティストとかバンドってのが幾つもあるんだけどなかなか追いつかないしすっかり忘れているのもあって、何と適当なのだろうと自分で思うのだが、着々と駒を進めているのがリチャード・トンプソンかな。聴く度にその懐の深さとギターの技量の素晴らしさに惚れ直し、更にアルバムでの楽曲作りや楽曲そのものが魅力的に聞こえるワケで、いつ聴いてもどうやって弾いてこういう音が出てるんだ?普通のギターじゃないだろ、これ、絶対何かいじってるだろ?って音しか出て来ないとか色々と深いんです。アイルランド系聴いてて、そういえば…ってことでちょいと畑違いだけどニアリーな部分あるんでいいか、って聴いてたらハマったんで。

 リチャード・トンプソンの何枚目の作品とかよくわからん。どんだけアルバム出しててどんだけセッションに参加してたりするのかもうコレクト仕切れないし、そもそもデータ集まるのか?って感じだから心がけていれば色々と発掘できるという感じで良いかと。2010年にリリースされた「Dream Attic」というアルバム。いや、近年の作品だから…とかそういうのはこの人の場合は無く、いつの作品をどのタイミングで聴いても同じ感動が味わえるんでよろしい。この「Dream Attic」はいわゆる一発録りのライブ録音で、バンドが充実していないとなかなか出来ないワザなのだが、見事に御大、この年にして初挑戦なのでは?観客の歓声は被せてあるけど擬似ライブなようで、まぁ、一発録りだから緊張感あるのはともかく、到底そうは思えないくらいに多彩な楽器が鳴り、完成された音を聴かせてくれるのでカッコ良い。しかもきちんと正しくロックだ。フィドルもあるからアイルランドというか民族音楽風味はもちろんいつもの通りだけど、それにしてもリチャード・トンプソンのギターはホントに心地良く不思議で嫌味がなく素晴らしいプレイだ。

 ライブ録音ってのもあるのかな、思い切りドライブしている曲ではこれでもかってくらいにリチャード・トンプソンのギターソロが激しく見せ場になってて、それがまた熱いんだ。何のフレーズからそういうの出来上がるの?ってくらいにルーツが見えない、ホントにオリジナルな旋律と階調でのギターソロは多分自分がそういうのを知らないだけかもしれないが、他に聴いたことのない音世界でいつ聴いても堪らん。意外なことに静かめな曲も多くてライブ録音と言いつつもやはり新作で、アコースティックも意識された作りなのかもしれないな…、ってDisc 2にはDisc 1のライブ演奏とは打って変わったアコースティックバージョンが全曲入っているという仕様で、面白い試み。一気に2種類楽しめてしまうアレンジはなかなか良いね。

Electric
Richard Thompson
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フレ
Posted byフレ

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