Robert Plant - Mighty Rearranger

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Robert Plant - Mighty Rearranger (2008)
マイティ・リアレンジャー

 前も書いたけどバンドのメンバーがソロになってアルバム出しました、って作品って大抵面白くない。それでもバンドから脱退したり解散した以上はソロでやり続けるから当然作品が増えていくワケ。ただ、その方向性ってこれまでのリスナーからしたら面白くないのわかってるからだんだんと聴かなくなるし、記憶からも薄れていく。再結成とかだと一気に思い出すんだけどさ(笑)。自分的に典型的なのがこのロバート・プラントで、ソロになってからの作品で面白いと思ったのはほとんどなくて、そのウチに聴かなくなってしまった最たる例。あの往年の雄叫びじゃない歌なんて全然面白くないし、本人自身が凄い音楽的才能のある人ならともかくZeppelinってのはジミー・ペイジの音で勝負してたワケだし、まぁ、そういうのもあって聴かなくなってたワケ。

 2008年にリリースされたロバート・プラントとストレンジ・センセイション名義のアルバム「Mighty Rearranger」ってのがあって、まぁ、どんなんやってるのかなと何の心構えもせずに聴いてみたところ…、ふ〜ん、こうなってるんだという驚きでもなければ諦めでもなく、そうか、っていうだけのアルバムだが、かなり面白くはなってるかも。ソロになって初期のはもうダンサンブルな軽いポップミュージック的な音ばかりでダメダメだし、途中ややZeppelinフレージングを意識しだしたけど音がダメ、その内声も出なくなってきて、そもそもどんな方向性だっけ?ってなった頃にペープラでZeppelinに戻ってみて、そっからはもう趣味の世界的…かな。アリソン・クラウスとのジョイントはほのぼのしてて良いかもね、って感じではあったけど、何度も聴くアルバムにはならなかった。だからねぇ、期待はあまり何もなかったんだが、「Mighty Rearranger」はなかなか意義ある作品な気がする。ここでようやく出てきたか、という感じではあるけど…。

 大雑把に書けばZeppelin的エッセンス、しかもハードロックとかじゃなくて重さとかちょっと異質な雰囲気とか空気感が漂っててロック的なワケではない。とは言え冒頭の曲のイントロからして「Rock and Roll」なので期待しちゃうのはしょうがない(笑)。こういう音をもっと早くやってりゃ聴いてたんだがなぁ、残念ながら全然聴いてなかったんだよ、2008年頃なんてさ。ただ、ここで聴けて良かったと思う。うん、ロバート・プラントらしい歌と音でマッチしてるし、そりゃ何度も聴かないけど偏見はなくなった。それにしてもホントにハードロックする気はない人なんだなぁ…。

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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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クリタカ  
店頭で手にとって・・・

 結局買いませんでした。結構出してるようですが、もう何枚も買ってないですね。
「11時の肖像」が出た時は、それはそれは嬉しくて毎日聴いてました。なにせZEPはもう存在しない以上、ソロに期待するしかないですし、曲調がどうだとか、プレイがどうだとかっていうより、プラントの「声」に飢えていたというのがありました。二枚目もがんばって聴きました。でも三枚目あたりでガマンならなくなって、その後何枚買うものの1,2回聴いたかどうか・・・。
 アーティスト個人の趣味だとは分かっていても、受け付けないものは受け付けない(笑)。あっ、そうそう目下の最新作「Band Of Joy」は買いましたよ。タイトルにほだされて(笑)。でも1回しか聴いてないや・・・

2014/01/23 (Thu) 19:45 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>クリタカさん

「Band of Joy」…聴いたけど忘れた(笑)。
確かにソロ作って個人の趣味と合うか合わないか〜みたいなのありますからねぇ。

2014/01/25 (Sat) 10:46 | EDIT | REPLY |   

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